5.5話→夜の出来事!
夜、同じ部屋に美少女5人。
こんな状況で寝れるやついたら出てこいよ。
神と崇めてやる。
俺は神じゃないわけで・・・・5人の寝息がとっても魅力的だ。
「むにゃむにゃ・・・・もう食べられないよぉ」
俺の左隣のベッドにいるアリスが寝言を言う。
やばい。アリスの寝言可愛い。
ベッドとベッドの間は人が一人通れるくらいの隙間しかないわけで・・・。
俺はアリスの方を向くと手をゆっくり伸ばす。
もう・・・・触ってもいいよね?
だって1時間くらいこの状況に耐えてるんだぜ?
そろそろ理性の限界が・・・・。
「・・・・はやと?」
「うほぅっ!?」
気が付くと、アリスが目を開けてこっちを見ている。
「アリス、びっくりしたじゃねぇかよ。」
俺はいつもの2倍くらい早打ちしてる心臓を押さえながらアリスを睨む。
「ごめん、ごめん。」
アリスはぺろっと舌を出す。
ん〜許しちゃうよ。その仕草、たまらんたまらん。
「それより、はやとは何でぼくを見てたの?」
うっ、可愛いから見ていたとは言いにくい・・・・。
まて、これはフラグがたったんじゃないのか?
ここで俺がなんて答えるかによってこの後の展開に関わるんじゃないのか?
むむぅ・・・・・・。
「えっとだなぁ、あれだ、アリスが可愛いから見てた、じゃだめか?」
結局思ったままを言っちゃったよ。
「ほぇ?!そ、それは告白ってやつかな!?ぼ、ぼく・・・・はやとは顔は悪くないし、でもまだお互いのことあんまり知らないし・・・」
アリスは顔を赤くして独り言をブツブツと言っている。
告白ですと?俺、いつ告白した?
もしかしたら、さっきの可愛いって言葉が告白と勘違いされたのか?
「いや、告白とかじゃないからな?」
「そ、そうなの?なぁんだ・・・そっかぁ・・・・」
落ち込んでしまった。
話題を変えなければ。
「なぁ、アリス。俺、ちゃんと帰れるかな?」
「うん、ユナ先生いい人だし・・・・嘘はあんまりつかないから信じて1年頑張ればいいよ。」
「まぁ、あのエロ理事長がどうかはしらんが・・・1年は頑張るよ、うん。つか、アリスは旅してるんじゃなかったのか?」
「旅、してたよ。でも、はやとと会ったのも何かの縁だし、はやとが帰るまではぼくも学園にいるよ。」
アリスがにこっと笑う。
窓から差し込む月明かりに照らされたその笑顔はとても眩しくて・・・・。
「ありがと・・・。」
俺はボソッと呟いて布団を頭までかぶる。
たぶん俺の顔は赤くなってたと思う。
元の世界では2次元の女の子とはたくさん触れ合ったが、3次元の女の子耐性がない。
こういう素直な言葉にはめっさ弱いんだよね。
妹と従妹は捻くれてて素直の真逆だったし。
「おやすみ、はやと」
「あぁ、おやすみ。」
どうやら少し眠くなってきたみたいだ。
俺は、明日に備えてゆっくりと目を閉じた。