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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
47/92

45話→嵐の前に!

今回は、前振りっぽい話だから短いっす。



ルナに見つかったアリスとチョコは「一国の姫であるということを自覚しろ」と、説教をくらっていた。



その様子を見て安心しながら、俺はその日の睡眠を貪った。










5日後。



あの時以来、貞操の危機には陥っていない。



元の世界に帰るまであと2日。



そのことを知っているのは、アリスと理事長。生徒会の二人とアイリスとケン、グリムだけだ。



理事長、生徒会の二人はあまり接点がないからよくわかんないけど、他の人はあからさまに俺を意識しているみたいだ。



特に、クラス内で喋ることを控えていたアリスが積極的に話し掛けてくるようになったり、アイリスは朝からのスキンシップが過激になってきた気がする。



グリムとケンは・・・いつもと変わらなかったり。



それが有り難かったりもするのだが。



まぁ、なんとか5日間は何事もなかったが・・・・・










「「どういうことか説明してくれませんか?」」



そう声を合わせて言ったのはリリィとルミナス。



それは、最近恒例となったアリスを交えた昼飯中に起きた。



グリムが言った一言に一緒に昼食を食べていたルミナスと、どこから現れたのかリリィが反応したのだ。



まぁ、グリムはわざと言ったわけじゃないだろうし責めはしない。



「言葉通りだよ。俺はもうちょっとしたら元の世界に帰る」



グリムがうっかり喋ってしまった、俺が元の世界に帰ることを二人に告げる。



二人は少し青ざめた表情をしながら他のメンバーを見る。



二人以外の人の反応は薄い。



もちろん、二人以外は知っていることだし。



「私と、リリィさん以外はみんな知ってたんですか?」



ルミナスとリリィは俺たちを睨む。



グリムとケンが同時に頷くと、それにつられるようにアリスが頷いた。



「私たちだけ仲間外れなんですか?」



リリィの少し落ち着いた声に、俺は首を横にふる。



「いや。逆に知ってる人の方が少ない」



俺の言葉に頷き合う二人。


「はーくんは独り占めしたいですけど、ここは・・・」



「わかっています。共同戦線・・・・・ですね?」



よく聞こえなかったが、とっても嫌な予感がする。



二人は、俺を睨むと声を合わせてこう言った。



「「覚悟しておいてください!」」



そう宣言すると、二人で教室を去っていった。



教室には、何事かとこっちを見る視線と、対抗するようにやる気に満ちたアリス。



大きくため息をつく俺と、それを見て苦笑するグリムとケン。



そんな光景を残していった二人に言いたい。



勘弁してくれよ、と。


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