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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
37/92

35話→ライバル宣言!



メイドさん誘惑事件(仮)の翌日。



アリスや姫様達のおかげでメイドの監視がなくなった。



おかげ、といっても監視を付けたのもアリス達なんだがな。



しかし、状況は良くなっているわけではなくむしろ悪くなっている。



怪我が治るまでの残り6日は、アリスと姫様が交代制で俺の監視をするらしい。


何もそこまで、と思うが口に出さない。



てか、出せない。



昨日のアリスや姫様のダーク度はやばかった。



どうやっていたぶろうか・・・とか、誰よりも早く既成事実を・・・・とか。



たぶん雛見沢の住人も真っ青だろう。



まぁ、一番はあれだな。

そんなアリス達をお構い無く俺のズボンを脱がせようと必死だったアイリスだな。



あれは別の意味でやばかったよ、うん。



そんな人達に文句なんて言えるわけない。



今日の見張りはチョコ・・・・・・とアイリス。



「なんでアイリスが?」という質問に、「あそこまでやったら責任を」と返答が返ってきた。



「何をしたのか」というチョコの質問にあることないこと言いまくるアイリス。


そこから二人の言い争いに発展した。



「おい、二人とも落ち着けよ」



「「うるさいっ!」」



「すいませんっ!」



といった感じのやりとりが3時間くらいも続いてる。


よく喋り続けれるよな、二人とも。



そして今に至るわけだ。



ほんと、こっちの世界来てから落ち着いたことあんまないよな。



「ところではやと様、チョコ様とはどこまでやったんですか?」



お、やっと俺のターンか



「いや、別にチョコとは何もしてないが・・・・」



俺の言葉に、勝った、とばかりにガッツポーズをとるアイリス。



「ふふ、チョコ様。私とはやと様は裸を見せあった仲なんですよ?残念でしたね」



アイリスの言葉に、俺を睨むチョコ。



いやいや、裸を見せたのはアイリスだけで俺の上半身は、アイリスが無理矢理服を脱がせようとして見たんだろ?



「はやと・・・今、この発情期メイドが言ったことは本当なんですの?」



うわぁ、チョコの声が震えてるよ。

あれか?また俺が怒られるパターンか?



「いや、事実と言えば事実だが全部が事実というわけじゃなくてだな・・・・・」



「はやと様、そんなに恥ずかしがらなくても・・・」


アイリスさん、ややこしくなるからそんなこと言わないでくれ。



「は、はははははやとぉ!あなた、わたくしという者がありながらぁぁぁ!」



ポカポカと叩いてくるチョコ。



全然痛くないけどな。



「いやいや、別にチョコと俺はそんな関係じゃないだろ?」



俺の言葉に動きを止めるチョコ。



「そう、関係ないとか言いますの?そう・・・・・・へぇ・・・やっぱりこうなったら発情期猫の真似をして既成事実を・・・・ブツブツ」



何がブツブツ呟くチョコ。


あれ?なんかおかしな事言ってないか?



「何か嫌な予感がします!はやと様、こちらへ来てください!」



アイリスが俺を連れ出そうと、手を握ろうとする。



パシンッ!



その手はチョコによって叩かれた。



「っく!チョコ様、何を!!」



ユラユラと揺れながら、俺のベッドに乗ってくるチョコ。



「ち、チョコ!?なんだ?どうしたんだ?」



俺の太ももあたりにチョコが乗ってくる。



俺は学校ないからってずっとベッドの上にいたことを後悔する。



逃げ場がないじゃないか・・・・



「は、はやとは、気づいてますわよね?わたくしの気持ちに・・・・」



「はぁ?何言ってんだお前?正気か?」



「あの時、今思えばあの黒龍から助けてもらった時からわたくしの気持ちは・・・・」



ちょ、まじかよ。

見てみろ、アイリスもビックリ・・・・・してない?


何?その知ってましたみたいな顔。



アレ?知らなかったの俺だけ?



「だから、わたくしと・・・・・・」



ゆっくりと顔を近付けてくるチョコ。



「お、俺の意志は!?」



「そんなの、あるわけないですわ!」



俺の意志ってよく無視されるなぁ・・・・



そんな考えはすぐ吹っ飛んだ。



遠慮がちに唇を重ねてくるチョコ。



唇を重ねて時間が経つごとに心臓が早く脈打つ。



理性というものは簡単に崩壊するんだなぁ、と身をもって体験する。



唇をそっと離すチョコを優しく抱き締める。



そして、瞳を潤ませながら顔を赤らめて俺を見つめるチョコと視線を合わせ、今度は俺から唇を・・・・



「ダメです、はやと様は渡しません!!」



アイリスが、横から俺に飛び付いてくる。



「ちょ、アイリス!?」



俺からのキスは中断、もとい飛び付いてきたアイリスの唇に奪われた。



「んなっ!!?ちょ、あなた!発情期メイドの分際で何するんですの!!」



チョコがアイリスをきつく睨む。



「チョコ様、目の前で私のご主人様に手を出されて黙っているわけがありません」



アイリスは、俺の唇から離れるとチョコを睨み返す。


あれ?アイリスは俺のメイドってわけじゃないだろ?


確かこの部屋専属のメイドだよな?



「くっ、あなた、名前はなんですの!?」



「私は、アイリスです。アイリス・シフォニィ・マルハウ」



「お、覚えておきますわ!そして、あなたがはやとを手にするための一番の障害物、ライバルだと思いますわ!!わかりました!?」



「わかりました、チョコ様。私はメイドですが、負ける気はありませんので」



何だ?この展開・・・・



てか、俺の意志は?

俺の気持ちは?



「あのさ、俺の・・・・・・」



「「負けません!」「負けませんわ!」」



俺の抗議の言葉は二人の宣言ともいえる言葉に消されてしまう。




なんで、こっちの世界には人の事を考えないやつが多いんだ?




いや、元の世界でもそうだったか・・・・俺の意見を無視して、作戦をガンガン行こうぜにしてるやつはたくさんいた。



ならば神様に問いたい、なぜ俺の周りに・・・・と。


まぁ、聞いちゃいないか。


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