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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
22/92

20話→キスの理由!

昨日は更新できなくてサーセンでしたm(__)m



「おぉっと!?勝負が決まったみたいです!!さぁ、優勝したカップルはこちらへ!!」



俺とルミナスのキスの時間は10秒にも満たなかっただろう。



理由としては、残りのカップルが早々に棄権したってのもあるし。



一番は、やっぱり人前でキスすんの恥ずかしいなってことだろう。



俺は顔を赤くしながら司会者の方にむかって歩く。

もちろん、カップルらしくルミナスの手を引っ張って。



たぶんだが、ルミナスの顔もかなり赤くなってただろう。










賞品授与をうけた俺たちは、囃し立てる観客から逃げるように学校の中に避難した。



休日だけあって学校内はほとんど生徒がいない。



気がつくと、俺はルミナスを連れて自分の部屋に来ていた。



どうやら、アリス達はいないらしいが・・・・



俺は自分のベッドに座ると、ルミナスに横に座るように促す。



「・・・・恥ずかしかったな。」



俺の問いにルミナスが頷く。



「てかさ、何でキスしようと思ったわけ?そんなにソレが欲しかったのか?」



俺は賞品のペンダントを指差す。



「い、いえ、そういうわけではなくて・・・・」



ルミナスは顔を赤くしながら慌てる。



「なら、何でだ?お前、見た目的にそんな軽そうに見えないし・・・・」



一時の沈黙。



沈黙を破ったのは、ルミナスの呟くような声。



「・・・はーくんは・・・・」



ゴクッ。



ルミナスが、唾を飲み込む音がする。



「は、はーくんは、一目惚れってあると思う?」



「・・・・・・・・・・・・はぁ?」



ルミナスの言葉に思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。



「えっと、だ、だから・・・・私は、その、はーくんに一目惚れしちゃったみたい・・・・・・なんです?」



「・・・・何でだ?つかなぜ疑問系?」



「え、えと、なんでしょう。はーくんと居ると楽しいし、はーくんとならずっと仲良くできると思います。手を握るとドキドキもするし、キスも嫌じゃなかったし・・・・・・それに、私がハーフだって言っても可愛いって言ってくれました。」



「・・・・・・・・・ま、まぁ、一目惚れした理由はわかったが、何で疑問系なんだ?」



俺の言葉にルミナスが苦笑する。



「私、人を、異性を好きになったのは初めてなんです。だから、この気持ちがなんなのかわからなくて・・・・・・」



なるほど。

だいたい把握した。



「・・・でも、無理だな。確かにルミナスは可愛いし、嫌いじゃない。けど、俺はにんげんなんだぞ?」



俺の言葉にルミナスは首を傾げる。



「はーくんは・・・・はーくんですよね?」



うー。やっぱアホな子らしい。



首を傾げる仕草も可愛いんだがな。



「・・・・俺は、元の世界に帰るかもしれないんだぞ?それでもいいのか?」



「・・・はーくんに付いていきます。」



俺はそっとため息をつく。


アホなのに頑固。

まぁ、こういう頑固は嫌いじゃない。



それに帰るまで時間があるし、ゆっくり諦めさせればいい。



「・・・・・・好きにしろ。でも、俺はこっちの世界では彼女とか作らないからな。」



彼女は作れない。



なぜなら元の世界に帰りたくなくなるから。



未練なんて残せないだろ。


「・・・わかりました。ならば既成事実を作って彼女にしてもらいましょう。」


・・・・何だって??



「・・・嘘だよな?既成事実なんて、女の子が言う台詞じゃにゃっーーーーーーーー」



俺が、手をワキワキさせているルミナスから遠ざかるとルミナスが俺に抱きついてきた。



抱きつかれると、甘い匂いがした。

頭がくらくらして胸が高鳴る。



今すぐベッドに押し倒したい気持ちを押さえ込む。



「ちょっ、ルミナス。その、なんだ。この部屋は俺だけの部屋じゃなくてだな。つまり、他の人がいつ帰ってくるかわかんないんだぞ?」



ルミナスは悪戯な笑みを浮かべ、俺をベッドに押し倒す。



「問題ないです。」



でた。

こいつ、よく問題ないって言葉使うよな。

自信もないくせにさ。



「い、いや。今回は流石に問題があるんじゃ?」



何か嫌な予感がする。



この場を他のやつに見られたら・・・・



「だ、大丈夫です。私も初めてですけど、本で読んで勉強しましたから。だから・・・・」



「だ、だから・・・?」



俺は必死で抵抗するが、体に力が入らない。



というか心の中の自分が、やっちまえよ。男だろ?と囁きかけてきて、力を入れられない。



ここは覚悟を決めるしか・・・・



「はやと〜!?帰ってきたぁ?」



扉が開く音とともに、アリスの声がする。



「ちょっ、こっち来んな!!」



俺とルミナスを見たアリスは目を丸くして、顔を赤くしながら「はやとが・・・はやとが・・・・」と呟いている。



次に入ってきたお姫様たちも、はやととルミナスを見るなりそれぞれリアクションをとっている。



「・・・武器庫はどこでしたっけ?」



リリィの暗い声が俺の耳に届く。



ヤンデレコワイ・・・・


デレてないだけたちが悪い。



ただの病んでる人とか恐すぎる・・・・



「はーくん。あの人たちは誰ですか??まさか、みんなはーくんの??」



ルミナスの疑問に首をふる。



「・・・・ライバルですか。」



どうやら、アホな子は人の話も聞かないらしい。



ルミナスは「はやく既成事実を・・・・」と言いながら俺の服を脱がしにかかる。



それを見たアリス達は、止めるために走ってきた。



なんだろう、これ。



あれか。ハーレム的な展開期待してた俺が馬鹿だったか?



姫様達の2人とはまだあんま喋ったことないが・・・・なぜ一緒になって走って来てるんだろうか?



そうだな。

今の現状を一言で表すとこうだろう。





テラカオス(笑)



実際は、笑えない状況なんだがな。


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