表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
2/92

2話→街の中へ!

慣れてきましたが・・・まだ編集とかわからないとこたくさんあるなぁ。精進します。



そんなこんなで、俺はアリスの背に乗ったまま空を飛んでいる。



「あ、街見ぃっけ。降りてみよ〜っと。」



「街?街にいくのか?」



「うん、ぼく・・・じゃなくて私の目的は旅することだからね。」



そう言いながらアリスは街の近くの森に降り立った。


俺はアリスの背中から降りると改めてアリスの方を見る。



赤い鱗。ギラギラとした眼。鋭い牙と爪。雄々しい翼。



まさにRPGとかに出てきそうなドラゴンだ。



俺、ホントに異世界に来てしまったんだなぁ、と実感する。



「はぁぁぁぁ・・・・・。」



俺は深くため息をつく。



なんでこんなことになっちまったのか・・・。



「もぅ、異世界人〈にんげん〉の人。ため息つくと幸せ逃げちゃうよ?」



「いやぁ・・・色々疲れて・・・・あれ?」



俺はビックリして目を丸くする。



俺の目の前にいたのは赤いドラゴンじゃなくて・・・・。



「・・・・人間?」



そう、いつの間にか目の前には人間の女の子が立っていた。



「ん?あぁ、ぼく?ぼくはアリスだよっ?」



女の子がにこっと笑う。



ちくしょう。幼い顔に八重歯をチラッと覗かせてにこっ、なんて・・・可愛い、可愛いすぎる。

しかも、彼女の燃えるように赤いショートヘアはかなり魅力的だ。



しかし・・・と、俺はその女の子をじっと見る。



なぜ?何故?なにゆえドラゴンが女の子に?わけわがわからん。



しかも、世にいうロリっとした女の子を可愛いって思うなんて・・・・。



俺、ロリコンになっちまったのか?おい。



「・・・何がなんだか。」


俺の呟きが聞こえたのかアリスがくすっと笑いながら喋りだす。



「あぁ、異世界人〈にんげん〉さんなら知らないよね。」



「・・・・何が?」



「いや、ぼくの姿が変わった理由。」



知るわけない。さっき目が覚めたらこんなへんぴな世界にいたんだぞ?



ドラゴンの存在も信じられないが、目の前にいたドラゴンがいきなり女の子に変身した理由なんかわかるわけない。



「あのね、ぼくたちの地球はほとんどが半竜人〈ドラゴニス〉なんだけど・・・・」



「待て待て。まずドラゴニスってなんだ?」



「はにゃ?ドラゴニスってのわぁ・・・えっと半分だけドラゴンの人達で・・・・つまり、中途半端なドラゴンなんだよ。」



「なるほど、理解した。で?ドラゴンとドラゴニスの違いとかあんの?」



「うん。ドラゴニスは部分変化。つまり・・・・っとその前に、ぼくたちドラゴンを含めドラゴニスも人の姿になれるんだよ。」



「へぇ、何で?」



「何でって言われてもその・・・・わかんない。」



「・・・・そうか。」



「とりあえず、ベースは人で、部分、つまり体の一部とかだけが竜化できるのがドラゴニス。完全に竜化するのがぼくたちドラゴンってわけ。わかった?」



「・・・なるほど、なんとなくわかった・・・。で、人の姿の容姿は年齢とかに比例するのか?」



「うんっ、ぼくは見た目通り18歳だよっ!」



「・・・何?笑うとこ?」


「ち、違うもん!本当に18歳だもんっ!」



何を馬鹿な。この容姿で18とかありえんわ。どう見ても12くらいにしか見えない。



疑いの目でジト見していると、 「もういいよっ!」 と頬を膨らませた。



「いや、悪い悪い。」



俺はそう言ってくしゃっと頭を撫でる。

妹や、従妹を含めて俺の身近に居た女の子はこうしてやると大抵機嫌を直す。



「うにゃっ!」と声を上げて体をふるわせるが、少し撫で続けると「ふにゃぁ〜」と目を細め気持ちよさそうにする。



人のコンプレックスを弄っちゃダメだよな。うん、ダメだよ。

残念ながら、俺に人をなぶって喜ぶ趣味はないしな。


撫でていると機嫌を直したようで。

「で、異世界人〈にんげん〉さんはこれからどうするの?」

なんてニコニコしながら話しかけてきた。



「・・・はやと。」



「・・・・ぇ?」



「俺の名前。池谷 葉雇〈いけたに はやと〉ね。」


とりあえず、落下中のところを拾ってもらったし。

名くらい名乗るのが道理だろう。



「へぇ、はやとかぁ、うん。わかった。」



アリスはこくっこくっと頷く。



「で、はやとはこれからどうするの?」



「そうだなぁ・・・。近くに街あるんなら行ってみるかな。」



(街に行って現状を詳しく知りたいし、元の世界についても何かわかるかもしれないしな。)



「そう、ならぼくと同じ方向だねっ、よろしくはやと!」



・・・やべぇ可愛いよアリス。アリス可愛いよ。



重要なので2回言ってみた。



やばい。俺、今すごく幼女愛好家(所謂ロリコン)の人たちの気持ちがわかる。


この可愛いさは・・・・本当に半端ない。




そんなこんなで、俺とアリスは街を目指して歩き始めた。


街の近くまで来ると、入り口の門みたいなとこに衛兵みたな人が二人立っていた。


「あの、街の中に入りたいんですけど。」



俺がそう言うと、二人は訝しげに俺の方を見る。



「なんだ、変な格好をした男。」

よく通る声でギロッと睨んできた。よく見ると衛兵は二人とも女らしい。



確かに俺の格好は横に立つアリスとは大分違う。

どうやらこの世界では俺みたいな格好は珍しいらしい。



ちなみにジーパンに黒のシャツの上にチェックの上着を着ている。

現代で言うところの普通の服、だと思う。



「・・・・旅の者か?」

衛兵の質問に俺は頷く。



たぶん肯定しなかったら何者だ、と聞かれるし、聞かれて異世界から来ました、テヘッと答えても信じてもらえないだろう。



「フンッ、そんな短い上着で旅とはな。呑気なもんだ。」

衛兵の人は嫌味を込めて言ったのだろうが、俺は確かに、と納得する。



だって旅と言うのは森の中とかを通るわけで、半袖なんか着てたら草とかで怪我をしかねないし虫にも刺される。



比べて、横にいるアリスは短い丈のスカートをはいてるものの、長袖にマントを羽織っているという正に旅人って感じの服だ。



「すみません。俺の出身地じゃこれが普通なもんで」


俺はペロッと舌を出して頭を下げる。



「・・・まぁいい。で、この街に来たってことは入学希望か?」



衛兵の言葉に首を傾げる。入学ってなんだ、おい。



俺の疑問に気付いたのかアリスが、

「たぶん・・・だけど上から見た感じ学園の街かな?大きさから推測すると・・・・サブリミナルってとこかな?」と説明してくれた。



「確かに、この街は学園の街、サブリミナルだが・・・・お前たち入学希望者じゃないのか?」



アリスの言葉に衛兵が首を傾げる。



「いいえ、入学希望ですよ〜。」



アリスは衛兵ににこっと笑いかける。



「・・・・そうなのか?」俺はアリスに尋ねる。



アリスはうん、と頷くと

「もう、はやと忘れちゃったの?馬鹿だなぁ」

と笑いながら目くばせしてくる。



俺は何のこっちゃわからんがとりあえずアリスに全部まかせることにした。



アリスは衛兵と一言、二言話すと、

「行こっ」と言って俺の手を引っ張り、学園の街の門をくぐった。 




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ