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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
15/92

13.5話→二日目の夜に!

誤字脱字があったら指摘お願いしますね〜。



「なぁ、俺帰っていいか?」



だるそうに呟く俺をよそにグリムとケンが盛り上がる。



現在は、夜9時。

晩ご飯を食べ、風呂に入った(昨日壊された柵は元通りになっていた)俺たちは、クラスの親睦を深めるためのレクレーションに参加していた。



というか強制参加。



昼寝していたグリムとケンは元気そうだが、頑張って魔法の練習をしていた俺は疲労困憊。



体力的に限界だった。



レクレーションの内容は一人一芸。

簡単なようで難しい。



司会は、担任のエレナ先生と理事長。

二人とも無駄にテンションが高かった。



というか俺以外みんなテンションが高く、ついていけない。



「はやと、お前ノリ悪いぞ?もっと盛り上がれよ!」


「ダメだよケン。はやとは僕らと違ってまともに勉強してたんだから。でも、もうちょっと盛り上がれば?せっかくなんだし」



二人の言葉にわざとらしくため息をつく。



「はぁ・・・・こっちは眠さとだるさがかなりやばいんだが・・・」



特に風呂に入った後ってのが問題だった。

かなり眠い。



「いいじゃねぇか、おっと・・・俺らの番か」



そう言うとグリムとケンがステージに上がっていく。


順番はクジで決めていて、俺の番はまだ後。

誰と組んでもいいらしいが、俺は自分の番の前に抜けだす気だったしどうでもいい。



ケンとグリムは、初歩的な魔法を使った芸だった。



ケンが手のひらサイズの氷を作り、グリムがそれを砕いて風の魔法で氷の欠けらをさらに細かく刻む。



それを観客、もとい俺たちの方に風で飛ばす。



まぁ、人工雪みたいな感じだな。



で、一礼してステージから降りてくる。



二人は、拍手をあびて照れながら俺の隣に戻ってきた。



「なかなか良かったな。案はケンか?」



俺の質問にグリムが頷く。


「あぁ。ここまでウケるとは思わなかったな。やったかいがあるよ。なぁ、ケン。」



「だね。人前であんな風に魔法使うの初めてだったし緊張したよ。」



ケンが照れながら笑う。



「いやぁ、よく頑張った・・・・っと次はアリスか。」



次はアリスの番らしい。



「おぉ、ドラゴンのお姫様か。」



グリムが興味深そうにアリスを見る。



ん?お姫様?アリスが?

俺は、聞き間違えじゃないことを確かめるためグリムに質問する。



「なぁ、グリム。アリスが姫ってまじ?」



「ん?あぁ、だって自己紹介の時テラって言ってたしな。あれは王族にだけ名乗ることが許された名前だ。」



そういえば、アリスは王族の部屋にいるしな。

それに、グリムが前にそれっぽいこと呟いてた気もする。



「アリスが王族ねぇ〜。」


俺が一人疑問に思っていると、「アリスさんと知り合いなんですか?」なんてケンが聞いてきた。



「ちょっとな。」



そう答えて話をはぐらかす。

俺みたいなにんげんと知り合いなんてしれたら、アリスに迷惑かかるしな。



アリスの芸は歌だった。



あれはまさにビックリしたね。

だって、見た目のロリとは対照的な綺麗な歌声で歌うんだぜ?

思わず見惚れてしまったのは俺だけじゃないはずだ。


アリスが歌を唄い終わると、グリムたちの時とは比べものにならないくらい拍手があがった。



これが実力の差か。



「さて、俺部屋に戻るわ。」



俺としては、知り合いの芸は見れたし満足だ。



「はやと、まじかよ・・・・今からドラゴニスのお姫様たちの番だぜ?見ないのか?」



「興味ない。」



グリムは呆れた顔をしていたが、ケンは苦笑しながら「おやすみ」と言ってくれた。



レクレーションが行われている部屋から出る時、ステージに上がったお姫様4人と、何人かの女子の視線を感じたがそこは無視。



俺は自分の部屋に戻ると、布団に倒れこみゆっくりと眠りを貪った。


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