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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
1/92

1話→ようこそ、異世界へ!

            初投稿ですので、拙い点はあると思いますがよろしくお願いします。誤字、脱字、指摘などあったら気軽に書き込んでください。

ゴォォォォォ!



風の音が聞こえる。


俺は今・・・・・・。







やばい、今の状況はかなりやばい。



今、俺は飛行機の中にいる。



何がやばいって?



現在の状況・・・・・飛行機落下中。




「ぐっ・・・・」



飛行機の落下スピードが上がり体がゆっくりと浮き出す。

俺は完全に意識を失った。






どれくらいたっただろう。

浮遊感があるってことは・・・・・飛んでる?

あの状況で飛行機が立て直すのは・・・・ないな。



てことは、死んだ・・・のかな?



くそぅ、いつも通り家でエロゲでもしとくんだったなぁ。

あのアホな妹とおせっかいな従妹に騙されて、秋葉原なんかに買い物に行ったのが間違いだったか。



いや、飛行機に乗ったことないからって乗ったのが間違いだったか・・・。



まぁいいさ。



この浮遊感が消えてくれればあの世に逝けるだろ。









・・・・・・・あれ?浮遊感消えないなぁ。

割と時間は経ったはずなんだが・・・。



ザラザラ。

そういえば手元が変な感じだ・・・・。

この手触り・・・鱗?かな?



俺は確認するべくゆっくり目を開く。



目の前には大空が広がっていた。手元にはなぜか赤い鱗がある。



しかし、そんなことはどうでもいい。


目の前を雲が通り過ぎる。


現状を確認。



俺は赤い鱗の何かに乗って、空を飛んでいる。




うん、夢だなこりゃ。

しかしよくできた夢だなぁ。風が顔に当たってるし、めっちゃリアルだなぁ、おい。



本当にリアルすぎる。



「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」




「お、倒れてた人。目、覚めた?」

どこからともなく声がする。



絶叫して少し喉が枯れた俺は、はぁはぁと息をきらしながらその声に返事をする。



「・・・誰だ?」



・・・・返事がない。



どうやら風が正面から吹いてきてるせいで声があまり聞こえないらしい。



俺は、すぅっと息を吸い込むと喉を痛めない程度に大声をだす。



「・・・誰だ?」



「ん?あぁ、ぼく、いや、私は・・・」



声の主はコホンと咳をするとこう言った。



「私は・・・・ただの真竜人〈ドラゴン〉だよっ」



・・・はいっ?なんですと?



ドラゴン?ドラゴンっていうとあれか?RPGとかに出てくるあのドラゴンか?



つか、何この可愛い声・・・・。自分のことドラゴンとか言ってるわりにかなり可愛い声なんだが・・・。



「あのさ、ドラゴンさん、」



「あ、ぼく、じゃなかった。私の名前はアリスっていうんだよっ。」



「・・・(似合わない、ドラゴンなのにアリスって・・・・)・・・・アリスさんですね?わかりました。ではアリスさん。」



俺はなんでこんな状況になってるのか聞いてみた。

話をまとめるとこうらしい。



アリス(さん付けはいらないと本人から言われた)がいつものように空を飛んでいると、俺が降ってきたから拾ってやった、ということらしい。



(なんじゃそりゃ、展開意味わかんねぇし。なんで俺が空から降ってきた?まず、そこ問題だろ。)



「君、半竜人〈ドラゴニス〉のくせに空飛べないなんて珍しいねぇ」



俺が考えにふけっていると、アリスがくすくすっと笑いだした。



「ドラゴニス?何それ?喰えんの?」



「へゃ?半竜人〈ドラゴニス〉じゃないの?えっと・・・・なら・・・何?」


「何って、ただの人だけど・・・・」



俺の言葉を聞いたアリスはビックリしたような声を上げる。



「ふぇ?ひ、ひと?それって、異世界人〈にんげん〉ってやつ?」



「にんげん、まぁ確かに俺は人間だが・・・・」



「へぇ〜。異世界人〈にんげん〉なんて初めて見たよぉ。すごいねぇ。みんなに自慢しちゃおっかなぁ〜。」



・・・・。アリスの言葉にふとした疑問が浮かぶ。



「人間初めて見るのか?てことは他に人間はいない?・・・つまり、ここは地球じゃない?」



「ん?ここは地球だよ?」



「・・・・へぇ〜、そう・・・」



よし、待て、待て待て待て。



落ち着いて、俺。



つまりこういうことか。



俺はどっかのゲームの主人公みたいに平行世界。つまりパラレルワールドに来てしまったってことか?



しかも・・・・。



「なぁアリス。この世界に他に人間っているのか?」



「えっと、確か異世界人〈にんげん〉は・・・今はいないかな。たまに来たりするけど、前に来たのは300年くらい前って本で読んだよ。」



なるほど・・・俺はこの世界でただ一人の人間ってわけか・・・・。



「まじかよ・・・・・・・・・はぁ。」



俺のため息は虚しく風にかき消された。

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