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バッド

作者: 杉将

 酒を飲んだ。カーテンの隙間から、光が漏れている。朝だ。

 俺は死にたいような気がしている。だが、一時的なものだろう。

 冷蔵庫にはリンゴが入っているはずだ。食べようか? いや、面倒だ。

 もう一滴も酒を飲みたくないと思う。こう思うのは何度目だろうか。まるで、猿だな。

 床にナッツが転がっている。なぜだろう、思い出せない。

 頭が痛い。頭が、痛えなぁ、ったく。

 そういえば家の前にあったコンビニが潰れて、消費者金融の窓口になってたな。

 車のタイヤがアスファルトと擦れる音。耳障りだな。

 あーしんどいぜ、ジェシー。

 おい、マックス、お前ウンチしただろう。臭うぜ。

 もう何も考えれねぇ。何も考えれねぇっていうのは、最悪な状況だ。

 

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