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僕は女性の対応の切り替わりが怖いと思いました

稔は高品由美とデートをします。でも稔はデートと思っていません。

 土曜日、僕は由美ちゃんの自称デートのお付き合い。由美ちゃんは大学3年生なのに、30才の僕とデートとか変な事を言ってる。まあ、学生だからご飯を一緒に食べれたら食費が浮いていいんじゃないかな?


 待ち合わせは駅前のモニュメントの前だったよな。あ……いたいた……って、何か由美ちゃんは男の子達に声をかけられているみたいだよ。僕が行ってもいいのかな? ちょっと様子をみようかな……


「君って同じ大学の子だよね。キャンパスで見たことがあるよ。どう? これから僕達カラオケに行くんだけど、一緒にいかない?」


 学生証みたいなのを見せながら話しかけてるね。同じ大学なのかな?って、由美ちゃんの表情が氷みたいなんですけど……


「貴方達いったい何? 同じ大学だからって何か意味があるの? 気安く声かけないでくれる?」


 えぇ! 由美ちゃんって、こんな子だったっけ? いつもニコニコしてるイメージしか無かったから、ちょっとビックリだよ。


「そんなツレナイ事をいわなくても良いじゃん。皆で楽しもうぜ!」


 由美ちゃんは凄く迷惑そうだよ。これは知り合いって感じじゃないね。僕が行った方がよいよね。


「君たち、申し訳ない。彼女とは約束があるんだ」


「なんだよ? お……お前ぇ‥‥」


 うわー。男の子たちが一斉に向いたって……あれ? 由美ちゃんの顔がすごい笑顔に変わっていく……


「お兄ちゃん! 待ってたよ! じゃあ行こっか!」


 あれぇ? 由美ちゃん、まるで周りの男の子がいないように僕の腕につかまって歩き出したよ? 大丈夫なのかな? 後ろで「あの腕……絶対マッチョだ……やべーよ……」とか言ってるから追っかけては来なさそうだ。良かった……鍛えておいて……


「お兄ちゃん、助けに来てくれた王子様みたいだった。カッコよかったよ」


 あの……由美ちゃん……ちょっと胸が当たってるんですが……昔の小学生の頃のイメージが強いけど、よく考えたら大学生だよ……胸もしっかりあるというか、ちょっと大きめだよ。


「由美ちゃん? 年齢が離れてるから由美ちゃんは余り気にしてないかもしれないけど、一応僕も男だから胸が当たってるとちょっと恥ずかしいかな?」


「うん、ワザとだよ。稔お兄ちゃんは私の事ぜんぜん女としてみてくれていないから」


  いやいや、由美ちゃんと僕とは9歳も離れてるんだよ。絶対にからかっているよね。でも、このままの状態は色々とまずいよ。手を振りほどいたら悲しんじゃいそうだし……


「そんなことないよ。由美ちゃんはとても魅力的な大人の女性になってるよ。だから手をつなぎたいかなぁ……」


 僕の腕に絡ませてる由美ちゃんの腕をとって手をつないだら、由美ちゃんは素直に応じてくれた。よかった……あの感触を受けたままだと、困っちゃうことになってたからね。


「えへへ。私も手を繋ぎたかったから、凄く嬉しいな!」


 由美ちゃんはご機嫌だ。なんか昔を思い出すな……さて、リクエストは「食べに連れて行って」という事だったけど、何が好きなのかが分からなかったからビュッフェを予約しておいたけど……


「まだ、昼には早いけど、由美ちゃんは食べ物に好き嫌いとかあるかな?」


「どこに連れて行ってくれるの? 好き嫌いはないからお兄ちゃんと一緒に行くお店ならどこでもいいよ」


「好き嫌いがあったら困るかなと思ったからビュッフェにしたんだけど、よかったかな?」


「え? ビュッフェ! デザートもあるの?」


 やっぱり、女の子は甘いもの好きだよね。デザートビュッフェもある店にしておいて良かったよ。


「もちろん、デザートも色々選べる所にしておいたよ」


「本当! お兄ちゃん大好き!」



 あれから雑貨屋さんでウィンドウショッピングをして、その後にビュッフェを食べたよ。女の子の甘いものは別腹ってやつを目の当たりして少し驚いたけどね。そして、腹ごなしを兼ねてショッピングモールを回ってる。


「お兄ちゃん、ちょっとお手洗いに行ってくるね」


「わかった、僕はこの噴水のあたりにいるよ。見つけられなかったらメッセージを送ればいいよ」


 ふう、由美ちゃんは元気だな。この後はどうしようかな……余り考えていなかったなぁ……


「あれ? 稔?」


 え……まさか、その声は……く、黒崎さん? 振り返るとおしゃれをした黒崎さんがいる……


「や……やあ、美玲。偶然だね」


「稔は買い物に来たの? 私は良いインテリアがないか探してるの。時間があるなら一緒にみない?」


 由美ちゃんと一緒に来てるからそれは無理だよ。いくら友達として期待されても今日は無理だから、きちんと話さなきゃ……


「お兄ちゃん? その女、誰?」


 由美ちゃん凄いタイミングだね。なんか朝見た氷の表情になってますが……デジャヴ? いや……きちんと断ろうとしていましたよ……

今回もお約束な感じになりました。次回は修羅場回になるはず(?)です。


※連絡事項

 いつも読んで頂きありがとうございます。今日もまたギリギリ投稿です。いきなり休みを取るかもしれませんので、その時はご容赦ください。

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