表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

目指すは未来でのスローライフ

「未来でまた。」

そう言って彼と別れた。


自分は身体についての研究を行っており、

彼は物体の保存についての研究を行っていた。


そして失われた技術となった「コールドスリープ」の技術を再発見した。

あとは実行に移すだけだ。


この世界、少なくともこの町はもう終わりだ。

なぜなら既に食料生産施設の植物は枯れ果て、

もう町の住民も私を除き皆立ち去ってしまった。

ここには私しかいない。

未来に可能性を託す他ないのだ。

数十、数百年でも待ち、

周りに植物が生えるその時まで待つしかないのだ。

もう地球上で植物が自然に生えている部分はない。

この町の施設以外の大地ももれなく乾燥し、

まさに「死の大地」となっている。

もはや昔考察されていた地球自身の力を信じる他ないのだ。


コールドスリープ設備自体の電源は必死にかき集めた核放射性物質のエネルギーで半永久的に発電し、

施設自体の老朽化が進みコールドスリープの状態が維持できなくなり次第目覚めるようになっている。

彼と考えた仕組みだ。そうそう失敗することは無いだろう。

彼とは無線でつながっており、どちらかが目覚めると同時に片方も目覚めるようになっている。

きっと目覚めたら見たことの無い大地が広がっているはずだ。


そろそろ時間だ。

装置の動作する音が聞こえる。

少し冷える。どんどん周りの温度が下がっていく。

あぁ未来はどんな世界なのだろうか。

楽しみだ・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ