[一章-3:クラス最強《strongest》]
評価、アドバイス、誤字脱字の指摘していただけると嬉しいです。
( ^ω^ )
声を上げ、近づいてくるボブヘアーの女性、彼女の名は熊谷ひな。彼女は非常に能力値が高いので、学園にいればほとんど知っている様な有名人だ。
———能力値
能力を扱うためのエネルギーのことで、この値が高いと能力だけでなく、能力防御壁などの出力も高くなる。この値はクラスの評価にも影響を及ぼす。
「お前!まさか熊谷ひなか?あのクラスS+で特定物質時間遡行能力を使う…なんでお前がこいつら助けんだ!かんけーねぇだろ!」
と男。
「彼、一馬は私の知り合いよ、それよりもはやくどっかいったら?もう数の力は関係ない。実力差はわかっているでしょ?」
目だけ笑っていない笑顔で威圧的な声。
「やべぇ、能力クラス最強の人とやりあうなんで冗談じゃねぇ」
どちらかはわからないがひなとの知り合いがいて、彼女が引き下がらないと見た、男達は一目散に逃げ出す。
「一馬、大丈夫?あんた弱いんだからそうやってなんでもかまっちゃダメよ」
子どもに優しく教えるような言い方、
ひなの"弱い"と言う言葉に一馬は不機嫌になる。
「あの〜、一馬?なんで熊谷さんと知り合いなの?」
響也は疑問を口にする。有名人の知り合いだなんて理由が気になって当然だ。
「あぁ、ひなとは幼馴染さ」
とひなに対する、不機嫌を隠しきれない声で答える。
「はぁ〜、あんたと同じクラスじゃなかったことが悔やまれるわ。こんな無茶なことして。あれ妹さんは一緒じゃないの?」
ころころ変わるしゃべり口調。
「お前は親か!雫は友達といるよ。あとな、俺はひなが思ってるほど弱くない!」
ツッコミながらも答える一馬。
「どーだかね、劣能力者さん」
と笑顔で放たれたここではあり得ないセリフに、
「—————えっ?」響也は思わず声が出る。
次回 引き込まれる路地裏《Alley》