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魔王ちゃんVS勇者くん  作者: みかんじる
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勇者くんVS町長選挙

ある日、魔王の姉ちゃんに呼び出された。

手渡された手紙を読むと、勇者アピールが足りないとの事。そういえば最初しかやっていない。このままでは契約違反になってしまう…

しかし、ぼくの本業は草むしり。クライアントの満足する勇者アピールの仕方など分からない。さてどうしたものか…?


ふと外を眺めると、選挙カーが走っていた。そういえば町長選が近いらしい。


これだ!


ぼくは天啓を受けた。走り出したい気分だった。

早速、魔王の姉ちゃんにタスキと公職勇者カーを用意して貰い、アピールに出掛ける。勿論勇者装備は欠かせない。


「勇者、勇者です。勇者をよろしくお願いします。」


草むしりで知り合ったおじいちゃん、おばあちゃんが手を振っている。ちょっとした政治家気分だ。もちろん立候補はしてないから当選はない。そもそも立候補出来るのは25歳以上だし。

どうせ当選しないんだから講演会もやってみた。勿論草むしりについてだ。原稿用紙三枚にも及ぶ超大作で熱く自分の草むしり論を語った。

時間がだいぶ余ったので残った時間はアドリブで話した。ぼくは政治家に向いているのかもしれない。


そんな充実した日々を過ごし、いざ開票日を迎えた。なんだかドキドキした。当選する訳がないのにこの胸のトキメキはなんなのだろう。


大切な事なので繰り返し当選しないと言いましたが、当選しました。


この前の法改正で間違って立候補資格の年齢と、立候補してないと当選しないという基本的な部分を消してしまったとの事。

しかも、キャラデコシールで訂正されていたという悪質さ。何者かの陰謀に違いない。


ともかく、当選日までは法律が全年齢OK、ノー立候補OKだったという事で、高年齢層の圧倒的支持を集め、今期の町長はぼくに決定した。

この国の行く末が案じられる事案だった。


勇者くんの秘密

・女神に祝福されているので支持を集めやすい

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