カッターナイフ的な話(1)
今日はちょっと、物語風に書いてみたよ。
「あい☆まい」なのに、愛理はわかるけど
「まい」どこいったーっ! て言う皆さんお待たせ~。
ということで、始まり始まり~
地球温暖化ってよく言うよね。
私の通っている小学校でも、
私が入学する年から電気がLEDとか言うのに変わったり、
屋上にソーラーパネルとかが設置されたり、
地球温暖化ってのの対策みたい。
でも、寒くて人は死ぬことがあるけど、
暖かくなればみんな幸せに暮らせるんじゃないかな、
って思うけど。
「ねーねー、私の話聞いてる?」
肩を揺さぶり、私の思考を妨げるのは、結城麻衣、私の友達。
窓の外からは、朝練をしているサッカークラブのかけ声が聞こえてくる。
「うん~、聞いてるよ」
聞いてなかったけどね。
「うそ! 絶対聞いてなかったし。どうせ、
『地球温暖化って言うけど、地球が暖かくなればみんな幸せなのに~』、
とか、くっだらないこと考えていたんでしょ。
地球温暖化なんて、友人のこの悩みに比べたらどうでも良い事よっ!」
短く切りそろえた髪を揺らしながら、
不満げに私に顔を近づける麻衣。
でも、エスパーじゃないかってぐらい、正解。
仕方ないから、私は思考を中断し、麻衣のほうに向き直った。
麻衣の肩越しに、早苗が小さく手を振りながら近づいて来たので、私も手を振る。
あっ、早苗ってのは山村早苗。
幼稚園の頃からの仲良しで、何故かクラスがずっと一緒。
肩胛骨まで伸ばした黒髪は、うらやましいぐらい綺麗で、
その外見から想像出来るような、おっとりとした性格。
あっ、お姉ちゃんに似てるな~。
「麻衣ちゃんどうしたの~? 何か深刻な話?」
肩から鞄を下ろして机の横にかけると、早苗が私たちの方を振り返る。
早苗は私の前の席。
「早苗~、聞いてよ~、栗色の髪の毛を肩胛骨まで伸ばしていて、
このみって言う成城高校1年のお姉さんがいて、
お父さんがエスイーって職業でゲームにはまっていて、
お母さんが専業主婦でネットオークションやっている、
城陽小学校6年2組の上山愛理さんが、
あたしの話を聞いてくれないのよ~」
瞳をうるうるさせながら、早苗に説明する麻衣。
「私のこと、何でそんな説明口調か意味不明だし。
いや、私の自己紹介はもう第1話で済ませたし。
て言うか、さっきから麻衣の台詞長すぎだし」
「え~、だって、ここから読む人もいるし、
それに、第1話と2話と全く文体が違うじゃん。
本当は作った時期が2年以上違うという作者の事情だけど、
知らない人が見たら、違う話かと思うじゃん。
だから、親切設計なんだよ、わかる?」
私の突っ込みにも動じず、麻衣は、腕を組んで満足げに頷く。
いや、そのカメラ目線、おかしいし。
てか、また台詞長いし。
……って、話が始まる前に終わっちゃったじゃない!
まあ、いっか。




