第一話 不死の少女
初投稿です。
拙い部分もあると思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
――― ある日、私は家路を急いでいた。
人気のない雨上がりの坂道を自転車に乗り、これでもかというほどのスピードで下っていた―――
――― 一時間程前、教室
「テスト終わったぁぁぁぁぁぁぁ!」
二週間の間、私を苦しめていたテストという名の嫌がらせに近い行事が終わり、私は教室でもはや狂喜としか言いようのない奇声をあげていた。周りの友人は、またいつものだよ…と言いたげな目で見ていたが、私はそんなもの見えてはいない。今私の眼に映っているのは、テストが終わったという事実だけなのだ。
「帰ったらゲームしよーっと♪」
そして私は近年稀にみるスピードで帰りの支度を済ませ、階段を駆け下り、廊下を全力疾走し、駅まで走った。なにせ私の命ともいえるゲーム様が家でお待ちしているのだ、早く帰りたい。
坂を下っていくと、突然猫が道路に飛び出してきた。
「おっと、危ない危ない」
今日の私は紳士的だからな、喜ぶがいいよ、ぬこ。
「っ!?」
自転車のブレーキをかけると、濡れた路面で車輪が滑った。
次の瞬間
私は、自転車から投げ出されていた。
―――目を開けると、真っ白な場所にいた。病院のように清潔なベッドがあるわけでもなく、まして私の部屋はこんな気が狂いそうな真っ白な空間ではない。そこには、私以外に色のあるものは存在していなかった。茫然と、自分の身に起こったことを一つずつ思い出すことしかできなかった
「冗談じゃない…」
私は、ただ家に帰りたかっただけだ。なのに、なぜこんなところに居るのだろう。早く帰りたい、早く帰って、ご飯食べるんだ…テストの出来栄えをお母さんに報告するんだ…そして…
そう思っていたら、何もない空間から、男が現れた。
「残念ですが…それは無理ですよ。」
誰だアンタは。空気読め。
「残念ですが、あなたは不幸な事故にあって…お亡くなりになってしまいましたよ。自転車から投げ出されたときに打ちどころが悪かったんでしょうねぇ。」
嘘。そんなのは嘘だ。
「…疑っていますね?僕がどうして嘘をつかなくてはいけないのですか?あなたを驚かしても僕には何のメリットもない。」
「それでも…信じたくない。」
自分が死んだと聞かされて、ハイ、分かりました。などと言えるのは極々少数の人間のみだろう。
「仕方ないじゃないですか、本当のことなんですから。…証拠が欲しいのならいくらでも差し上げます。」
男はそう言って、私に何かごちゃごちゃと書かれている紙を渡した。
紙には、『神矢 鈴美 享年 十六歳』の文字と私の顔写真、そして私が生前にしたのであろう行いがすべて書かれていた。宿題を忘れたことをごまかすために嘘をついたこと、テスト中に爆睡したこと、電車でご老人に席を譲ったこと、クラスメイトの男子と殴り合いの喧嘩をしたこと…など、事細やかに。
「こんなもの見せられたら、嫌でも信じるしかないじゃない…」
私がそうつぶやくと、男はムカつく位清々しい笑顔で、
「信じてもらえてよかったです!でないと話が進みませんからね!」
なんて言うのだ。こいつは天性のドSなのか?
私がしょげていると、男は目を細め、何かを企んでいるような顔をした。
「ここからが本題です。鈴美さん、どこか行ってみたいところはありますか?ゲームの世界でも何でもいいですよ?ゲームの主人公のように世界を救ったり魔法をぶっ放したりしてみたくありませんか?」
…いま、魔法って言った?
「別の世界に転生するんですよ!」
魔法と聞いて目を輝かせた私を見て、男は笑顔で言う。根っからのゲーマーである私にとって、魔法を使ってみたいというのは昔からの夢だったのだ。…でもなんか胡散臭い。何か裏がありそう。
「本当に…?」
「もちろんです!何を隠そう、僕は死と転生を司る神様ですから!」
なんてことだ…この胡散臭い空気読めないドS男は、あろうことか神様であると自称し始めたのだ…どこまで胡散臭いんだ?
「疑っていますね?」
当たり前だ。
「じゃあ魔法使えなくていいんですね?もったいないなあ。」
「うっ…わかった、わかったよ信じますよ!」
それを聞いて、(自称)神様は満足げに頷いた。
「いい返事ですね♪それでは転生についてお話しましょう。」
話が長かったので要約すると、
・行きたい所は自由に選べる
・サービスで色々能力をくれる
主に大切なのはこの二つ。
「でも何でサービス?」
「生を司る神様…僕の同僚なんですが…が、あなたを世に送り出す際に書類ミスで寿命を犬と逆にしまったんです…」
神様にも書類ミスなんてあるんだ…てかこれハムスターとかだったらどうしてくれるのよ…。
「遅かれ早かれ私は一六歳で死ぬって運命だったのか…はあ…。」
「その代わり、と言っては何ですが、第二の人生は可能な限りあなたの好きなようにさせてあげると言う特権をつけることにしたんですよ♪」
そうなのか…。
それから、神様(一応)はペンとメモ帳を持って転生先について私に色々な質問をした。
「なるほど…剣と魔法の世界で、魔法が使えて、人語以外も解する…結構規格外なもの出ましたねー。」
「だってさ、RPGの世界だよ!ただの人間として生まれるだなんてもったいない!」
これは本心。RPGユーザーとして、人と動物の言葉がわかったら楽しいだろうと私は常日頃から思っていたのだ。
「あとさ、もうひとつだけお願い!」
そう言って、神様(笑)に向かって手を合わせてせがむポーズをとる。
「なんですか?」
「寿命が来るまで絶対死なない身体にできる?」
神様(今まで自称とかいってすいませんでした)は、腕を組み悩み始めた。
「不死身ですか…でもそこまで能力つけたら人外になっちゃいますよ?」
「人間でお願い!永遠に生きたいとかじゃなくて、今回みたいな死に方したくないからなの!」
この一言が効いた。そうだよ、神様がミスなんかしなかったら私は今頃 ゲ ー ム し て た ん だ よ ?
「仕方ないですね…しかし、人間の器に不死の能力を入れるとなると負担が大きいですよ?」
え?どんなのどんなの?
「不死の能力は、神の力と言っても過言ではありません。ですから、それをもつには人間の体は弱すぎるんです。」
「…つまりどういうこと?」
「何処かに弊害が生じる可能性があります。何が起こってもそれを受け入れられますね?」
へい、がい?まあうん、あんまよくわからないけど良いよ!
「そうですか、じゃあ特別に許可しましょう!ただし、自己責任ですよ?」
「ありがとうございます!神様大好き!」
そんなこんなで、不死身系女子こと神矢 鈴美の剣と魔法の世界での生活が始まった…。
それから月日が流れ…
紆余曲折を経て、私は今、魔王様のもとで働いている。おおざっぱに言うと、私が転生するときに貰ったこの世界で生きていくための力は、小さな村で生まれた私には大きすぎたのだろう。十歳になってすぐに、私は村から追い出されてしまった。
ただ、一度も命の危険にはさらされていないので、不死身だということは言い出せないでいる。
「おはようレミィ、きょうもいいあさだねぇ♪」
私が部屋の片づけをしていると、部屋の隅に置かれている棺桶から、艶やかな金髪を揺らしながら少女が出てきた。少女の名はリヴィア、私の親友のヴァンパイアという、いわゆる吸血鬼で分類としては夜魔と呼ばれる悪魔だ。ちなみに、レミィというのは私の名前。もとはただの「レミ」であったが、リヴィアがそう呼び始めたのがきっかけでそのまま広まり、今では皆が私の事をレミィとよぶようになった。可愛いので内心気に入っている。
「朝じゃないけどね…。」
リヴィアはいつも起きるのが遅く、夕方になってやっと目を覚ます。魔物たちは朝早起きする、という習慣がないから皆各々の時間に目を覚ます。本人曰く、「ゆうがたにおきるヴァンパイアははやおきなんだよ!」だそうだ。
…城のセキュリティーとかを気にしたら負けなんだよね、きっと。
「ごはんごはん~」
そう言いながらも厨房に行かず非常食だと自分で言っていた固いパンをパクついているのはどうかと思いますがねぇ?
「わたしごはんなんてつくれないもん。」
いつの間に心を読まれたのかしら…。
「レミィが作ってくれるごはんがいいー」
リヴィアがそういうと、私の著しく燃費の悪いお腹が大きな音を立てる。そういえば神様の言っていた弊害というのは恐らく、極めて大食いであることだろう。ちなみに、能力を使った後は、ものすごくお腹が減って仕方がない。
「きまりだねっ!レミィつくって!」
うん…ソウダネ…。自炊めんどくせえ…。でも抱きついてくるリヴィアちゃんが可愛いから許す。
厨房にはあまり人はいない。人間で言うご飯時は種族によってまちまちなので、かぶって厨房がごったがえすことはない。良いことだ。
「そういえば、レミィはにんげんなのにごはんいっぱいたべるよねぇ?」
「あ…えと、それは…」
あれ?何でリヴィア相手に私は躊躇してるんだ?ほら、言っちゃえよ私!
「あ!わかった!レミィもまほうをつかうからつかれるんだね?」
「え?あ、うん、そんな感じそんな感じ。」
誤魔化してしまった…。
そんな私に気づかず、リヴィアは「がんばってねぇ~」と言って私に抱きつく。その余計なところを詮索しない性格が羨ましいよ…。あとかわいいよ…。
お腹一杯ご飯を食べても、なんだか私の心は晴れない。大事な親友に隠し事を作ってしまったからだろうか。
「レミィ~げんきだしてよ~。」
リヴィアが心配そうにこちらを覗きこんでくる。澄んだ空色の目に見つめられるのには弱い。
「大丈夫だよ?」
「だって、レミィがしょぼーんってしてるから…。」
なんかギャルゲーをやってる気分になってきた。何この可愛い生物。私が男だったら速攻攻略してるよ!…でもこの反応はリヴィアには悪いが、かなり嬉しい。今までぼっちだった人生から考えて、私が悲しい気分のときに一緒に悲しい顔をしてくれるリヴィアはやはり私の最高の友達だ。
そういえば、紹介してなかったけど、人間である私をここに置いてくれると決めたのは他でもない、魔王様だ。魔王様は即位してまだ百年程度(まだ!) の若い王様らしい。魔王様はとても穏やかで、私がここに来るまでの評判はすべて嘘なんじゃないかって思う。行くあてがなくてふらふらしていた私を散歩中に拾ってくれた。初めは大臣さんたちが反対したらしいけど、「行くところのない小さな子供を放り出すことなどできるか!」の一点張りだったらしい。そのときに顔を見たけど、「ふつくしい…。」とうっかり言ってしまいそうになった。お城の人曰くかつてないほどの平和主義で、人間が何もしてこないならこちらからは何もしないと言いきっているのだそうだ。すごいなぁ。
一日の終わり、バルコニーで月を眺める。ぽっかりと浮かぶ赤い月にもだいぶ慣れた。
「ん~、眠い…。」
「ねるの?レミィはいつもねるのはやいよね…。」
リヴィアがつまらなそうにこちらを見る。人間だから仕方ないと言えば仕方ないのだけど、そういう顔をされると弱い。
「ごめんね、また明日遊ぼうか。」
「うん…。」
もともと人間と一緒に暮らすようにできていないのかなあ、と思うとかわいそうな気もするが、本人はどう思っているのだろうか?
翌日、目を覚ます。今日もいい朝だ。
「今日もいい天気だなぁ…」
なんてことを考えて呆けていると、廊下の方でバタバタと走る音が聞こえる。
「た、大変ですっ!」
「あ、メイド長さん。どうしたんですか?」
私はまだ寝ぼけたままだったが、メイド長さんの顔は何故か青ざめている。
「侵入者です!」
その一言で完全に目が覚めた。
メイド長さんに聞いたところ、どうやら侵入者というのは人間らしい。恐らく魔王様を狙った刺客だろうということで、見つけ次第お帰りいただけとのことらしい。
「リヴィア、起きて!緊急だよ!」
「うぅ…ん。だめだよぅレミィ~…そっちはおとこゆだよ…むにゃ。」
一体どんな夢を見ているのだろうか…。しかたがないので最終手段を使うことにする。
「ニンニクが一つ、ニンニクが二つ…(省略)」
「ふぎゃーー!ニンニクが、ニンニクがくるぅ!…あれ?」
流石ヴァンパイア。
「侵入者だってさ。」
「よーし、わたしにまかせろー!バリバリ」
「やめて!…ってふざけるのもここまでだからね?」
流石に不謹慎だろうと戒めると、リヴィアは少しつまらなそうな顔をした。
「りょーかい!まあ、お…まおうさまはせかいいちすごいからね、だれにもまけないよ、きっと…ううん、ぜったい!」
それは私もそう思うけどね。
城の中をくまなく探す。侵入者の心理になったことはないが、目星はある程度付く。人目に付かない物影だ。私は人通りの少ない場所を選んでリヴィアと一緒に足跡を立てないように探し回る。
あまり使われてなさそうな倉庫に着いた。…おや、リヴィアが居ない。
「置いてきたかな…。」
やはりたたき起こしたのがまずかったかな…と思う。が、今はそれよりも侵入者を見つけることが先だな、うん。
「誰かいませんかー…っと」
倉庫に入ると同時に後ろ手に鍵をかける。これで私を含めここからは出づらくなった。
「…出てこないと私と心中することになりますよ?」
手に火球を浮かべながら、いるかもしれない誰かに向かって語りかける。…居なかったら本気で恥ずかしいことになるが。
「あくまで出てくる気はないか、はたまた元からいないのか。」
倉庫の中にあるものをそっと動かす。ホコリをかぶった絵画をどかすと、そこには…
「驚いた、本当にいるとは思わなかった。」
「…人間か?」
そうですが、何か?
「なんでこんなところに!」
「こんなところで悪かったですね!」
絵画の下から現れた少年はいきなりひどい言葉を浴びせる。私はいいけど魔王様や仲間たちを侮辱するなら容赦しないよ?
「何しに来たんですか?勇者ごっこ?」
「俺は勇者だよ!ごっこじゃない!」
…胡散臭い。そもそも『自称』勇者って一番信用しちゃいけない人種だと思う。
「お前はなんでこんなところに…まさか魔王に拉致監禁されて…?」
「違います、私はここで住み込みの王宮魔術師(見習い)をやっている者です。そもそも、魔王様はそんなことしません。」
それを聞いて青ざめる自称勇者。
「まさか洗脳手段でも…?」
「私がここに居るのは魔族や魔物の皆さんよりもよっぽど人間の方が信用ならないからです。」
人間が正しいと思っている馬鹿にはこれくらい言った方がいいんだよ。
「人間の方が信用ならないだと?」
「勇者と言われてちやほやされてきた貴方には分からないと思いますが、私は周りと違う能力を持っていたために人間からは迫害されてきました。奴隷商人に売れとまで言われたこともあります。…これを聞いても未だ魔族は、魔物は滅ぶべき悪であり、人間は守るべきか弱く、尊い生物であると言いきれますか?」
生憎、私は勧善懲悪は良しとしない性質なんですよ。
「そ、それは…」
「…魔王様や私の仲間に手を出さないという条件付きであれば見逃してあげますよ。人間の世界をもう一度見直したらどうです?」
勇者は俯いた。
「でも俺は魔王を倒すために…」
「貴方がどんな力を持っていようとも私を倒しきることはできません。…私にあった時点でジリ貧確定なんですよ。」
まだ死んだことはないけど、神様が言ったことが本当なら勇者は私と刺し違えることもできないということだ。これで諦めてくれれば…。
「分かった…。」
「物わかりのいい人間で助かります。」
そういって、鍵を開けるためにドアに向かって歩き出す。
「なんて言うと思ったか?俺は魔王を倒すためなら何だってやってやる!汚いと言いたいなら地獄で喚け!」
背中に衝撃が走る。勇者の長剣が私を貫いたと気付いたのは何秒か経ってからだ。
―――痛みは、ない。
身体から力が抜ける。シャツ、スカート、ローブ、私の着ている全ての衣服が赤黒い絵の具で濡れていく。
剣が刺さっている辺りがじわじわと熱くなっていく。意識が薄れてきた。頭にもやがかかって…私は…
―――でも。
「まだ死ねないよ。こんなこと言われてさぁ…」
「…は?」
一瞬だけ目の前が真っ暗になったかと思えば、次の瞬間に私は剣を鞘から抜くように勢いよく引き抜き、勇者につきつけている。
「忠告はしたのに。」
「っ…」
神様のプライスレスな贈り物のおかげで、私は死なずに済んだどころか、魔王様の力にもなれたのだろうか。余裕の笑みを浮かべる私に対し、勇者は目の前で起きていることをまだ完全に理解できていない様子だ。確かに、致命傷を負わせたはずの相手が起き上がって自分に剣を突き付けているのだ。(もちろんその剣には私の血が付着している。)訳が分からなくなる気持ちはわかる。
「お前、本当に人間なのか?」
「もちろん、じゃなきゃ今のは避けられたか当たっても死にはしません。いくら死なないとは言っても弊害はあるんですよ?痛いですし。」
事実、お腹が減って死にそうだ。煉瓦でできた壁さえおいしそうに見え…ないな、流石に。
「…そろそろいいですか?私が危害を加えられたことさえ黙っていれば魔王様は寛容だと思います。お引き取り願えますか?」
アリ○ハンの王様に魔王様は人間をどうこうするつもりはないって言ってもらわないといけないしね。
「待ってくれ」
今度は何だ?まあ私もあまり器は小さくないからな、聞いてあげますよ。
「俺をここに置いてくれないか?」
「は?」
わけがわからないよ。何で一度殺された相手を同じ空間に置いておかなきゃいけないのさ。
「見た感じ普通の人間のくせに魔族と暮らして、逆に人間を嫌い、更に不死身…お前のことをもっと知りたくなったんだ。」
まったく、理解に苦しむよ…って今なんつった!?『もっと知りたい』?頭がおかしいんじゃないのか?
「何が悲しくて初対面で殺された相手にそんなこと言われなきゃいけないのよ!」
「何でもする!掃除でも、洗濯でも…だからここに置いてくれないか?頼む!」
あんたの知的好奇心に興味はない!
それから、私が決めることではないからと、(念のため両手を縛って)勇者を魔王様のもとに連れていくと、あっさり城で働く事を許可してしまった。まさかとは思ったけど…本当にOK出すとは思わなかった。そういえば、勇者の名前はフォルツというらしい。
「まさか本当に住みつくとは…。」
「…レミィはフォルツのじゃないもん!わたしのなの!」
フォルツが来てからというもの、リヴィアの機嫌が悪い気がする。私、リヴィアになにかしたかなぁ?
「リヴィア、私リヴィアに何かした?」
「べっつにぃ?」
明らかに不満を言いたげな顔だ。何でも言ってよ?
「だって、レミィさいきんいつもフォルツにしごとおしえてばっかでわたしとあそんでくれないーっ!」
ああ、そういうことか…
「じゃあまた今度一緒に遊ぼうか。」
「ほんとに?」
私がリヴィアに嘘なんかつくわけ…あったわ一回ほど。まあそれはノーカンとしてね。
勢いで書いた感じの漂う小説でしたが、どうでしたか?
ファンタジーが好きなので、よく書いています。
ご意見、ご感想があれば、いくらでもお待ちしています。