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貴族のお嬢様

キャラの名前って考えるの難しいですねぇ

「グルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


とある森でぇスーアがぁドラゴンにぃ出会ったぁ。


「でかっ! うるさっ!」


何故いきなりドラゴンが? その答えは数時間前まで遡る。











「よし! 旅に出よう!」


誰に言うでもなくスーアは叫んだ。


「やっぱ自分で創った『世界』なんだから自分の目で見て回らないとな」


つまりは暇なので暇つぶしをしよう、ということである。


「そうと決まればまず専用の体を創ろう。このままの体だとスペックが高すぎて星を破壊しちゃいそうだからな」


スーアが杖を振ると彼と同じくらいの大きさの黒い球が生まれる。


「俺の力の1%くらいかな? それでもこの『世界』じゃ最強通り越してるけど」


黒い球が徐々に形を変えスーアそっくりに変わる。


「杖はこっちに持たせておくか、何かしら武器になるものは持たせたほうがいいしな。服も着せてっと」


黒いゆったりとしたズボンと肌にフィットする黒い袖なしのシャツ、その上に前開きの白いローブを纏わせる。


「よし、それじゃ意識を入れ替えて」


スーアが瞳を閉じるともう1人のスーアが瞳を開ける。


「元の体はしまっておくか」


瞳を閉じた方のスーアが『世界』に溶けていき、やがて完全に消えてしまった。


「よーし、それじゃ出発!」


そう言うとスーアは眼下に広がる森に下りていった、いや落ちていった。





ズガァァァァァァァァァァァァァァン


凄まじい着地音をたて。


「到着!」


足元に小さなクレーターを作りつつスーアは着地した。


「さーてまずどこに行こうかな?」


スーアが旅の第一歩を踏みしめた瞬間。


「きゃあああああああああああああ!!」


と、悲鳴がが森に響き渡った。


「む! 絹を引き裂くような女性の黄色い悲鳴が! って俺別にそういうキャラじゃなかった」


そんな事を言ってる場合ではないのだが……。


「とりあえず行ってみよう」


スーアが走り出す、そして冒頭に戻る。










「ところでこのドラゴンを見てくれ、こいつをどう思う? ……すごく大き「そこの者! 早く私を助けなさい!」……邪魔すんなよぉ」


スーアがネタを言おうとしたところに被せてくる。


その女性がスーアの後ろに素早く回りこむ。よほど慌てていたのだろう眩い金色の腰まである髪がすっかり乱れてしまっている。


「まあいいや、ほれ」


杖を軽く振ると何もない空間から大量の水が噴出しドラゴンを押し流していくとやがてドラゴンは見えなくなった。


「はぇ?」


それをみた女性は目を見開き口をあける。所謂、ぽかーんである。


「おー、水洗トイレみたいだなぁ。で、どうしたアホみたいな顔になってるぞ」


そんな女性とは裏腹にスーアは楽しそうだ。


「っ! だれがアホですの! そんな事より今の魔法はなんですの!? 詠唱も無しであのような規模の魔法なんて聞いたこともありませんわ!」


「聞いた事が有ろうが無かろうが実際に、今、目の前でみただろう?」


「くっ! ……確かにそうですわね。私とした者が取り乱しましたわ」


彼女は服についた砂埃を払う。


「とりあえず助けていただいた礼を言わせていただきます」


歳は16、7歳くらいだろうか。上質な素材を使っていそうなぴっちりとしたズボンとふわっとしたシャツのような服を着ている。


「私はリムナーヤ・アストラ・スレイクードですわ」


知っていて当然と彼女は顎を突き出しながら名乗る。


「そんな、御存知!! みたいに言われても。名前も長いしリムでいいか?」


「! 私を知らないんですの! 王都3貴族、スレイクード家の次女たるこのわたくしを!? しかもそのような名前で!」


「知らないねぇ、なんせ今日こっちにきたばかりだしな」


決して嘘ではないが、しかしスーアが知らないというのも問題がありそうな気がするが。


「なんという田舎者ですの! この私を知らないなんて!」


「お嬢様ーーーー! どちらですかーーーーー!」


「あら? やっときたようね」


「お嬢様! こちらでしたか! さがしましたよ!」


そこには軽装な鎧を着た女性が何人かの部下らしき全身鎧数名を引きつれこちらに走って来る姿があった。


「急に姿が見えなくなったので心配いたしました! 今までどちらに?」


「ええ、ドラゴンに襲われているところをこの者に助けられましたの」


「ド、ドラゴンですって!?」


「そう言ってるでしょう? ですのでこの者には礼をしなくてはなりませんわ。不本意ですけど」


「は、はっ! すぐにお屋敷までご案内いたします! さあこちらへどうぞ!」


そう言うと軽装鎧の女性と全身鎧たちはスーアとリムを囲むように先導していく。


「あちらに馬をつないでますのでそちらまで、それと私の名はアヤ・キュリテと申します。アヤとお呼びください」


「ん、苦しゅうないぞ」


スーアはやたらと偉そうな態度で踏ん反り返る。……だめだこいつ、はやくなんとかしないと。












~リム視点~




まずいですわね、すっかり迷ってしまいましたわ。


もう何回もこの森に狩りに来ているのに迷ってしまうなんて情けないですわね。


アヤたちともはぐれてしまいましたし今日は厄日ですわ。


とりあえず記憶を頼りに来た道を戻れば……。


ズガァァァァァァァァァァァァァァン


「!! い、今の音は何なんですの!? 向こうの方角からでしたが!」


音がした方角へ行くために背の高い草を掻き分けるとそこには視界いっぱいのドラゴンが鎮座しながらこちらを睨んできてましたの。


「きゃあああああああああああああ!!」


常に冷静で優雅にあれ。そんな教えなど、どこかに吹っ飛んでしまうほど私は驚いきました。


なんでドラゴンなどという最強種の魔獣がこんなところに!?


私はすぐに逃げ出しましたが、人の足でドラゴンから逃げ切れるとも思えませんわ。


こんなことなら朝、お父様に止められた時に素直に従っておけばよかったですわ。


そんな事を考えていたら前に杖をもった人の姿を見付けましたの。


「そこの者! 早く私を助けなさい!」


なにやら呟いていたのですがそんなこと関係ありませんわ。命が掛かっているのですから。


しかしこの者は武器らしいものは真っ黒な杖のみでとてもドラゴンに勝てそうもありませんわ。


なら、この者を盾にして時間を稼ぎここから逃げ出しましょう。この者も私の盾になるのだから、こんな名誉なことを断らない筈ですわ。


「まあいいや、ほれ」


その者が軽く、そうほんの少し杖を振っただけで物凄い規模の魔法が発動しましたの。


王宮魔法使いでも不可能であろう事を目の前の者はいとも簡単にやってのけ、すぐにドラゴンは見えなくなりましたわ。


「はぇ?」


まるで御伽噺の勇者様のようだと思いながら私が驚いていると。


「おー、水洗トイレみたいだなぁ、でどうしたアホみたいな顔になってるぞ」


水洗トイレが何かは判りませんがアホと言われたことには腹が立ちましたが私は


「っ! だれがアホですの! そんな事より今の魔法はなんですの!? 詠唱も無しであのような規模の魔法なんて聞いたこともありませんわ!」


と聞いてみたのですが。


「聞いた事が有ろうが無かろうが実際に、今、目の前でみただろう?」


無礼な態度だがそう言われてしまえば反論できずに


「くっ!・・・確かにそうですわね、私とした者が取り乱しましたわ」


とそう言うのが精一杯でしたの。まあ助けてもらったのは事実ですのでここは優雅に礼を述べなければ。


「とりあえず助けていただいた礼を言わせていただきます。私はリムナーヤ・アストラ・スレイクードですわ」


スレイクードの名をだせばこの者の無礼な態度も無くなるでしょう。


「そんな、御存知!! みたいに言われても、名前も長いしリムでいいか?」


そんな! この者は見たところ人族のようですが人族でスレイクードの名を知らないなんて!


「! 私を知らないんですの! 王都3貴族スレイクード家の次女たるこのわたくしを!? しかもそのような名前で!」


リムなどと名前を略されるなんて家族にもされたことはありませんわ。


「知らないねぇ、なんせ今日こっちにきたばかりだしな」


「なんという田舎ものですの!この私を知らないなんて!」


どんな辺境で暮らしていれば王都3貴族の名を聞かずに生きていけるんですの。


「お嬢様ーーーー! どちらですかーーーーー!」


そんな事を考えているとアヤの声が聞こえましたわ。


「あら? やっときたようね」


「お嬢様! こちらでしたか! さがしましたよ!」


アヤは心底ほっとしたような顔でこちらに駆け寄ってきましたわ。


「急に姿が見えなくなったので心配いたしました! 今までどちらに?」


「ええ、ドラゴンに襲われているところをこの者に助けられましたの」


「ド、ドラゴンですって!?」


驚くのも無理はないですわね。最強種の一角がこんなところにいれば。


「そう言ってるでしょう? ですのでこの者には礼をしなくてはなりませんわ。不本意ですけど」


本当に不本意ですわ。ドラゴンを追い払ったので無ければ不敬と切って捨てていましたわ。


「は、はっ! すぐにお屋敷までご案内いたします! さあこちらへどうぞ!」


やっと屋敷に帰れますのね。随分離れていたように感じますわ。


「あちらに馬をつないでますのでそちらまで。それと私の名はアヤ・キュリテと申します、アヤとお呼びください」


アヤが自己紹介をしている。


「ん、苦しゅうないぞ」


なんだか馬鹿にされたような気がしましたわ。







~リム視点・終了~











「そういや、俺馬にのった事ないけど、どうするか」

ドラゴンの描写忘れたorz


くすんだ赤色の西洋竜だと思って下さい

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