星創造
今回かなり短いです
すいません
「さて、とりあえず陸は完成したな」
あれから星に降りたスーアは、大、中、小の大陸を創った。
と言うのも『世界』創造マニュアルの第二章に[初心者の方はまず三つの大地から初めてみましょう]と、書いてあったからだ。
正直、悪ふざけにしか思えない事が書いてあるマニュアルのアドバイスに従うのはかなり癪であったが、他に頼りになる物もないので仕方なく書いてある事に従うようにした。
「次は、植物を創るんだったな」
スーアが空に浮かびながら黒い杖を振ると見渡す限り荒野だった大地に、森と草原が出来上がる。
「次に、と」
再び杖を振る。実際杖を振る必要はなく、ただの気分である。すると大地に山々が、湖が、川が出来上がる
それを、大、中、小の大陸それぞれに行う。
「仕上げに」
三度杖を振ると空に月が浮かぶ。
「これで良し、次は生物だな」
生物を創る、と言ってもいきなり人間を創るのではなく、人間に進化する前の微生物から始まる。
かなりの時間が掛かるが仕方ない『世界』創造の初期段階はとにかくかなりの時間が必要なのだ。
「これで後は待つだけだな」
そうつぶやき、スーアはひとまず眠るために目を閉じた。
―――――――あれから500年ほど経過した。
微生物だった生物は哺乳類や爬虫類など様々に進化した。
本来であれば生物の進化にはもっと時間が掛かる筈なのだがスーアの「暇だ」の一言で生物の進化を早めつつ時間を操り、一気に進化させた。
只の神などでは許されない行為だがスーアの意思は=『世界』の意思。
スーアのわがままは『世界』のわがまま。
そもそもにおいてわがままを許可するのがスーアなのだから始末が悪い。
……まあ、そんなこんなで順調に進化を重ねた結果、人の原型ともいうべき者たちが生まれ始めた。所謂、原人である。
いまだ「ウホウホ」と言っている様な者たちだが、もともと短気なところのあるスーアの事だ。また進化を早めるかもしれない。
「う~~~ん……普通に猿から進化した人間だけじゃつまらない気がするな~……よし! 別の種類からも進化させてみよう!」
500年が経過してもスーアはスーアのままらしい。
「え~~と、爬虫類に鳥類に魚類に~獣とかも面白そうだ。そうだ! 猿から進化したやつらも少し手を加えて……これで良し!」
………これは確実に進化を早めることだろう。
「よ~しよしよしよし、と……OKこれで後はまた待つだけだな」
満面の笑みで満足するスーア。
ただ、進化する種族が増えればそれだけ最初の管理が大変になるのだが、まあ大丈夫だろう。
「そういえば、いつの間にか517歳になったけど爺ことばにしたほうがいいのか?」
今回、かなり悩みましたが結局はこんなかんじです
なんとか完結させてみせますので見捨てないでください




