●第7章:円環の完成
最後の収縮が本格的に始まっていた。銀河は次第に大きな構造へと融合し、星々は次第に狭まっていく空間の中で密集していった。しかし、予想されるような混沌とは異なり、そこにはすべてを貫く深い秩序と目的の感覚があった。
「今回は違う」と私はクォンティアに、その過程を見守りながら観察した。「すべてがこれほどの...意識を持って動いている」
「ええ」と彼女は同意した。「宇宙は今回のサイクルで何か新しいものを達成したわ?創造された存在を通じた完全な自己意識を」
人類の意識は、その本来の形をはるかに超えて進化し、微細な意識の網のように宇宙全体に広がっていた。彼らは収縮を終わりとしてではなく、移行として理解していた?膨張という長い呼気の後に続く宇宙の吸気として。
生命の出現に不可欠だったカーボンは、今や生命が純粋なエネルギーへと変容するのを助けていた。「すべてがなんて美しく調和しているか見て」と彼女は言った。「パターンが完成する」
空間が収縮し続けるにつれ、あらゆる形態の物質が構成粒子へと分解し始めた。しかし、進化した意識は無傷のまま残り、経験豊富なサーファーのように圧縮の波に乗っていた。
「始まりの時のことを覚えている?」とクォンティアは私に尋ねた。「あなたが新しく、すべてが始まろうとしていた時のことを?」
私は覚えていた。しかし今は、はるかに多くのことを理解していた。私は完全なサイクルを目撃したのだ?空間と時間の爆発的な誕生から、星と惑星の形成、生命の出現、意識の台頭、そして今、偉大なる回帰まで。
「次回も全く同じになるの?」と私は収縮が最終段階に入る中で彼女に尋ねた。
「二つとして全く同じサイクルはないわ」と彼女は答えた。「それぞれが前のものの上に築かれていく。このサイクルで達成した意識は次のサイクルに影響を与えるでしょう。予測できない方法でね」
宇宙は収縮を続けたが、そこに恐れはなく、抵抗もなかった。すべての粒子、すべてのエネルギーの波、すべての意識的存在が、この偉大な宇宙の舞踊における自分たちの役割を理解していた。私たちは皆、すべてが生まれた純粋な可能性の状態へと戻っていくところだった。
「もうすぐよ」とグラビトンが告げた。彼の力は今や、すべてのものを究極の収束点へと容赦なく引き寄せていた。
空間が最終的な次元まで崩壊すると、私は始まりの時に知っていたのと同じ永遠の虚空に囲まれていることに気付いた。しかし今やそれは、宇宙の完全なサイクルを通じて蓄積された英知と意識で満たされていた。
「準備はできた?」とクォンティアが、期待に満ちた輝く本質で尋ねた。
「ええ」と私は、彼女がずっと知っていたことを今や理解して答えた。「次の始まりの準備はできている」
すべての存在が無限の可能性を持つ一点へと圧縮される最後の瞬間に、私は深い完遂感を感じた。私たちは想像しうる最も壮大な物語――宇宙の自己認識への旅――を目撃し、参加したのだ。
そしてすべてが無限の密度と可能性を持つその特異点へと収束する中で、私はこれが本当の終わりではないことを知っていた。それは単に、永遠の宇宙の交響曲における楽章と楽章の間の休止に過ぎなかった。
サイクルは再び始まるだろう。しかし今度は、すべての過去の反復で蓄積された英知がその織物そのものに組み込まれて。新しい物語が展開し、新しい形の意識が現れ、偉大な舞踊は続いていく。
最後の瞬間、すべての区別が溶解しすべてが一つとなるその時、私は永遠の観察の真の意味を理解した。私たちは宇宙の物語の単なる証人ではなかった?私たちは物語そのものだったのだ。永遠の生成のサイクルの中で、絶えず自らを創造し、再創造し続けている物語そのものだった。
そして、それまで数え切れないほど何度もそうしてきたように、すべてが無限の瞬間のために静止した...
再び始まる準備をして。