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８２．『あなたはあなたでできている』
かつて「はちじゅうに」だったもの
悪口を吐く口は、いつの間にか尖り、
鋭くなるにつれて、顔の輪郭は歪んでいく。
心のゆとりが消えた顔に不機嫌の皺が露になって、
醜悪な言葉がこぼれ落ちる。限りなく臭い。
疲労は額に重くのしかり、痛みに変わり、
嫌悪感を浴び続けた心は、やがて感情を剥ぎ取られる。
「あの人ってさ・・・」
批判を聞くたびに指先が無意識に何かを掻きむしる。
気分が悪くなって大きく息を吐いた。
「・・・」
一方、沈黙も言葉以上に多くを語る。
結局、一つ一つの所作が、その人の秘めた心を漏らす。
目を見れば内面がわかると言う。
あなたの一つ一つがあなた自身を映し出しているのだから納得だ。
過去に選んだ言葉の諸刃は、今のあなたの皺となり、
口角のたるみとなり、険しい眉間の影となる。
未来のあなたは、今日の言葉で作られる。
それでも、まだ 何かを吐き続けるのか。
