第十話†広域指令装置(ラージモノリス)
戦闘システムも搭載された新型のモノリス登場!
戦慄を憶えたみのるなの!
『実流ちゃん、リィンちゃん、仮面舞踏会のノワールだ! 総数5000体!
殲滅作戦を会議する。艦長執務室に集まってくれ!』
「「了解!」」
ディアスからの通信に答え、実流とリィンは慌てて執務室へ向かう。
「はわわっ、うちも行くんよ!」
沙奈も慌てて向かう。
……時を同じくして……
「……実流ちゃんが彼女の脱獄を支持……?
誰かが実流ちゃんに化けていたという線で調査・報告しよう」
ディアスが資料を纏めながら言った。
「よし、総督に報告してくるか。
マヒト君、いるかな?」
「こちらに……」
いつから居たのだろう、黒服の男がそこに居た。
「今から総督のところへ行ってくる。魔法少女隊が来たら作戦伝達を頼む」
「はい……」
マヒトは頷くと、そっと提督を目で追っていった。
「……これが作戦概要か」
机に置かれている資料に目を通していく。
「……何だ、作戦とは呼べんな。
こりゃただの迎撃だ」
コンッコンッ……。
「……入れ」
「失礼します」
実流、沙奈、リィン、セルジュの4人が入ってくる。
「……4人、揃ったな。
作戦を説明する」
マヒトは、改めて椅子に座ると、4人に向き直った。
「あれ? ディアス提督は?」
「本部に、ジュリアの脱獄を報告しに行った」
「なるほど……」
「今回の作戦は、4人チームの、広域ASBだ」
「ASB……ちょっと苦手やな……」
沙奈が呟く。
「アクティブシフトバトルって何なの?」
「所謂、どこが危険か、自分で判断して、移動しつつ戦うんよ」
「艦隊配置ポジションはこの資料を参考に。
どこが危険かは、私が判断してお前たちに指示する。
お前たちは指示通りに行動すれば、何の問題もない」
「…作戦開始時刻は?」
「21:00からだ」
「時間がない!」
「各位、屋上へ急げ!」
「「「「了解!」」」」
全員は敬礼してから屋上へと急ぐ。
屋上では……
「作戦開始時刻はまだか?」
ジュリアの迎えに来ていたロザリアが呟く。
「ロゼ、あまり焦らないように」
「うむ……」
そわそわしているロザリア。
「……3、2、1……Ready to Set!」
『……Stand By Set OK!!』
「Program Start!」
『Command Input!?』
「Remote And Battle!」
『Yes,I Can!!』
ジュリアのボイスコントロールに返すコンピュータ音声。
「魔法少女隊、プラスアルファ、果たして何処まで耐えきれるかな?
お手並み拝見!」
『Come On!!』
そのOS音声は戦いのはじまりを告げたのだった。
『聞こえるか!?』
「はい、全員甲板に到着を確認した」
『了解、早速作戦に移ってもらう』
「了解な~!」
『まず、実流は139号艦、沙奈は258号艦、リィンは546号艦、セルジュは429号艦へ向かえ!』
「「「了解!」」」
早速、メンバーは移動開始する。
リヴァイアサン艦隊139号館・甲板
「……敵は……居た、侵入しようとしてる!」
実流は50を悠に超えるノワールの群れに一気に近付き、杖を手に取り、大きく飛び上がってからの……
「させないよ! フレイムぅぅぅぅぅ……ブレイカーぁぁぁぁぁぁっっっっ!」
フレイムブレイカーで一層する。勿論、ノワールの上を浮かぶダーククリスタルのみを狙って。
共に浮くダーククリスタルを破壊され、人の姿を取り戻す。
それから、20分経過……
「大方倒したみたいだけど……」
「なんか妙な胸騒ぎがするなぁ……みのるんお姉さん、変な緊張感あらへんか?」
「うん、何となく……」
『作戦参加者は全員、1号艦の甲板に集合してくれ! 敵襲だ!』
「ほぇ!?」
「やっぱりや!」
実流と沙奈が1号艦の甲板に戻ると、既に臨戦態勢を取っていた仲間たちと合流する。
「実流、我が主、直ぐに戦闘態勢を!」
「「了解!」」
武器を構えた二人の前に現れたのは、ジュリアとロザリア。
「ここまで大量のノワールとやり合って消耗しておるな、我々が出る幕もあるまい」
「Command Change,」
『Yes Sir!』
「Battle Only!」
『OK! Come on!』
ジュリアとロザリアの後ろの超巨大モノリスが変形する。
その新たなる姿はまさに巨人の上半身だった。
「私たちは捕まるわけにはいかない。
もう少し、もう少しで神は完成する……それまでは……」
ジュリアとロザリアは次元間空間へと飛び去っていく。
「あ、待って、ジュリアちゃん!」
実流もまた追いかけようとする。が、
『!!!!!!!』
巨大な拳を振るい、主人への敵接近を防ぐモノリス戦闘形態。
「ダメや、まずはこいつをどうにかしないと……!」
必死に探る、モノリスの弱点を。
しかし、モノリスはその図体のわりに素早い動きで実流たちを翻弄する。
「……そうだ! こういうときの作戦会議!
ちょっとタイム!」
実流は手を上げて、一時休戦を申請する。
『!!!!?』
それに応じたかのように、モノリスも手を上げて……
「聞いてくれる……」
勢いよく振り下ろした。
「わけないよねぇ!」
急いでその場から後ろ跳びで回避した実流は、なんとか通信を起動して他の作戦メンバーに伝える。
「あれは巨大な一撃攻撃は行えるけど所詮AIで動いてるだけ。なら、AIの搭載されている部分を破壊できれば止まるんじゃないかな?」
『で、それは何処にあるか、分かるか?』
「それは……」
『一斉に攻撃して、強く守ったところがコア、ってことでどうでしょう?』
「じゃあそれで!」
『うちが頭狙うで』
『では私は腹を狙うぞ』
『私は首元をいきます』
「じゃあみのるは下部の繋ぎ目を」
『ほなカウント開始や』
『『『「3、2、1……」』』』
「シュート!」
一斉攻撃のうち、頭部を守った。
「あそこが弱点だよ!」
更に一斉に頭を攻撃、モノリスの頭部を吹き飛ばした。
が、まだ動いている。
「あれ!?」
『!!!!!!!』
「……! そうか、頭じゃないんだよ、弱点は首なんだ!」
『ほな首を一斉に攻撃しましょう!』
モノリス巨人は首に対する一斉攻撃を防ぎきれず、首を破壊される。
『Break Down....』
機能停止し、爆散した。
「よし……!」
『よくやった、降りてきてくれ。……巨大なエネルギー反応!?距離はあるが、調査の必要があるな。
ジュリアの飛んでいった方向だが……』
ジュリアの飛んでいった方向に観測された超高エネルギー。
その正体とは。
物語は一気に加速する!
次話へ続く。