スキルスクロール
そろそろ帰ろうかな。
ルディもこの見た目なら、他のプレイヤーに初心者殺し野郎だってバレないで済む。
バレたら絡まれるだろうから、どうしようか考えてたんだよなー。
「あっそうだ!せっかく3人だしアレ使っちゃおう」
取り出したのは3つの『スキルスクロール(ランダム)』初回ログインのプレゼントに入ってたアイテムである。
これは使うと、ランダムでスキルが獲得できるスクロールだ。どれを得るか選べる確定のスクロールも存在する。
SP購入と違って、条件満たしてないスキルも手に入るかもしれないガチャ感が堪らない。
まぁ、マジで使えないのが出る可能性もあるけど。あと使い魔にも使える。
「じゃあまずは私ー、と」
〈スキル『ナイフ術』を獲得しました〉
「・・・うん!使えるやつが出ただけまじかなー。ナイフちょうど持ってるし!次、リリス」
「キュ」【 楽 】
〈リリスがスキル『光魔法』を獲得しました〉
「魔法じゃんすごーい!」
闇に続いて光まで。魔法系モンスターのリリスに丁度いい。
「最後にルディ」
「ガウ」【 楽 】
〈ルディがスキル『誘引』を獲得しました〉
誘引?
『一定範囲内のモンスターを無差別に誘き寄せる』
便利だなこのスキル。第1層だとルディは雑魚狩りにしかならないから、うっかり強い奴を呼び寄せて、なんてことにはならない。
「せっかくだからリリス、光魔法使ってみてよ」
「キュ!」
辺りがピカッと強く光る。これが光魔法Lv1の『ライト』か。
「ギュゥゥ」【 哀 】
「え、どしたの!?」
褒めようと思ったら、すっごい声出してリリスが悲しんでた。心なしかお顔もきゅっとなってる気がする。
なぜ?・・・もしかして、光魔法って死霊系特攻だったりする?
このゲームはPKやFFをこっちの設定で有効かどうか決めることができる。私は当然両方オフだ。
FFを切ってたら一部スキル(自爆)などが使えない代わりに、自傷が起きない。
でも、全く影響がないわけじゃなかった。例えば炎技なら、ダメージはくらわないが熱くはある。
今のリリスのも、こういう影響なのではないだろか。
「あちゃー、この魔法は使うのやめよっか」
この子が苦しむくらいなら封印したほうがいいだろ。
でも、リリスはそうじゃなかったらしい。
「キュ!キュ!」【 怒 】
私の手首を強く絞めながら、不服を訴えている。
「舐めるなって?・・・わかったよ。でもリリスが最優先だからね!」
「キュー」【 喜 】
「君、結構気が強いと言うか、さては頑固者だな。じゃ、町に帰るよ。ルディ、誘引使って帰りもバンバンモンスターを狩ろう」
ルディにばかり任せてたら、スキルの熟練度がたまらないから、私とリリスもできる事をやりながら、町を目指した。
町の入り口の衛兵が見えて来た。
ギルドカードを提示する。
「こんにちは、冒険者です。こっちは使い魔ですー」
「こんにちは・・・確認しました、どうぞ」
まず冒険者ギルドへ直行。ミーシャさんにアイテムを納品して、依頼3つを完済した。
ギルドを出ていた広場の噴水の淵に座る。
ゲーム内時間、現実時間、ゲームをプレイし始めてからの時間。表示される3つの時計を確認した。
「結構時間たったなー。一回ログアウトするか」
現実への悪影響を抑えるために、このゲームのハードには、ログインして4時間経つと強制ログアウトされて、1時間はログインできなくなるシステムが組み込まれている。
今は始めて3時間。ちょうどいいタイミングだし、やめ時だろう。
確か使い魔はプレイヤーがログアウトすれば、一緒にゲーム内から消える様になってたはずだ。
プレイヤーがログインしたら、一緒に現れる。その間は停止して、眠っている状態になるとか。
「お疲れ様。リリス、ルディ」
2体のことを撫でて、私はログアウトした。
コヒナたちのステータス
コヒナ
種族 人間 LV3
戦闘職 テイマー サブ職 調合師
HP 40 MP 20
STR 10
VIT 20
DEX 15
INT 10
AGI 5
スキル 従属魔法LV2 調合LV2 感情視LV2
鞭術LV3 鑑定LV2 採取Lv2 ナイフ術Lv1
リリス
種族 ミニマム・クロスゴースト LV3
特性 擬態 性別 無
HP 6 MP 26
STR 3
VIT 3
DEX 6
INT 13
AGI 6
スキル 跳躍LV2 闇魔法LV1 魔力感知LV2 採取Lv1
遊泳Lv1 光魔法Lv1
ルディ
種族 イビルドッグ LV16
特性 悪食 性別 オス
HP 80 MP 70
STR 60
VIT 40
DEX 65
INT 35
AGI 50
スキル 牙術 爪術 強盗Lv7 疾走LV4 闇耐性Lv6
気配察知LV8 気配遮断Lv7 毒耐性 潜水Lv5
吸血耐性 誘引Lv1