地下4階 その3
すぐ神殿に行こうかと思ってたけど、もうちょっと後にすることにした。
だって絶対重要な場所だもん!ラスボスとかいるかもしれないし、十分に力を蓄えないとじゃん!
柘榴目当てでおばけトレントをボコリ、レベル上げでゾンビをボコリ、MP回復を待つ休憩で小腹を満たしてを繰り返す。
ゾンビは墓所内から出てこない。だから危なくなれば退散すれば、安全にレベル上げができるって寸法だ。
常に一定数現れるから、ここだとゾンビが効率いいんよね。
おかげでだいぶレベル上げられた。私33までいったぜ!
プレイヤーのレベル上限は初期20で、階層が開放されるごとに10上がるようになってる。第3層まで開放されている今の上限は40。
つまり私、相当強い方になってるんじゃないかな!
ゾンビの魔法攻撃によって、4人とも火耐性と水耐性も獲得できた。光と風魔法は使ってこなかったんだよな。
布だからかリリスは特に火を怖がってたから、耐性がついてよかったよ。耐性できても嫌なものは嫌みたいだけど。
それに従属魔法もレベル7になって、新呪文を覚えれた。
『ジャック』
使い魔1体の視界を一方的に共有する魔法。
これを遠視をしてるレティに使ったら、すっごい遠くまで見えてめちゃくちゃ面白かった。ちょっと酔ったけど。
「それじゃあ、神殿に行こうか!」
「キュウ」【 奮 】
半分くらい崩れていても、どこか神秘的な雰囲気がする。
どんな神を信仰してたのかはわからないけど、きっと厳かで清廉な場所だったんだろう。
何かのマークみたいなものをスクショしながら思った。
「昔は綺麗だったんだろうな」
祭壇らしきものを弄ってると、床に開きそうなところがあることに気づいた。
「隠し扉だー!」
怪しい床下への隠し扉と隠し通路、冒険物みたいなロマン!テンション上がるわー!
早速みんなで乗り込もう。
中には、長い長い通路が続いていた。
壁をすり抜けてやってくるゴーストを撃退しながら、ひたすら進む。一向に終わりが見えない。
「どこまで直進すんの?」
たまに休憩したりしつつさらに進み続けると、ついに通路の終わりが見えた。
「やっと終わりだ。走ろっか!」
「ワウ!」【 喜 】
おお、ルディか尻尾振ってる。君走るの好きだもんね。犬らしくって良いと思う。
「到着〜!」
ガシャン
「ふぁ!?」
「チ!?」【 困 】
通路の出口。広い空間に足を踏み入れた瞬間、背後で音がした。
振り返ったら、柵で通路が塞がれている。
「なんでぇ!?え、閉じ込められたのー!?」
これヤバいやつじゃないか?
縦にも横にも高くて広い部屋の床には、何かの魔法陣が刻まれている。
そして、それはすでに光り輝き起動し始めている。
「なになになに」
何が起きんのさー!?




