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エブリシング・オンライン  作者: 花南とや
19/48

地下3階 その3


 イビルドッグ群団を全て倒しきった後、私はテントを張ってログアウトした。

 時間を見るのを忘れてたけど、後10分で強制ログアウトさせられるところだった。危ない。


「ただいまみんなー!」

「キュ」

 フワフワなバスタオルが飛び付いて、そのまま私の肩にかけるような状態になっていった。

 きゃわゆい。


 テントから出て、早速ネットで見たことを試すことにした。

 何でも『鑑定』スキルは一定以上レベルがあれば文章にも使うことができるらしい。

 正直わかりづらかったので、実践してみようと思ったんだ。今の私の『鑑定』はレベル5必要値には達してるはず。

「じゃあまずはリリスね」

 リリスのステータスを開いてっと、



リリス

種族 クロスファーゴースト LV6

特性 擬態  性別 無

HP 100  MP 220

STR 35

VIT 50

DEX 69

INT 110

AGI 50

スキル 飛躍LV5 闇魔法LV4 魔力感知LV6 採取Lv5

    遊泳Lv5 光魔法Lv5 打撃耐性Lv5 毒耐性Lv2

    闇耐性Lv2 呪いLv3



 うん。自分の使い魔だから、スキルまでガッツリ出てくる。これが使い魔以外だと鑑定レベルマしてもここまでわからないんだよなー、っと。

 そんで次に種族のとこに触れながら、

「『鑑定』!」


《クロスファーゴースト

 属性 無生物、死霊、憑依

 布に取り憑いたゴーストのモンスター。

 布でできたものを好む。

 進化条件 有毛種の毛皮を一定以上摂取する》


「お〜〜〜!」

 いわゆる図鑑的なやつが見れるんだ。それに属性も、私が思ってた通りのやつじゃん!

 名前のところに鑑定したら、主人である私の名前やテイムされてからの日数とか、あと⭐︎2という表記が出てきた。星は進化回数を表してみたい。

「他も見よう」



ルディ

種族 ブラックドッグ LV8

特性 不吉  性別 オス

HP 140  MP 100

STR 121

VIT 70

DEX 101

INT 50

AGI 108 

スキル 牙術 爪術 強盗Lv7 疾走LV6 闇耐性Lv6

    気配探知LV4 隠密Lv2 毒耐性 潜水Lv6

    吸血耐性 誘引Lv4 予感Lv4



「『鑑定』ー」


《ブラックドッグ

 属性 猛獣、妖精、死霊

 不幸を呼ぶ黒犬姿の妖精のモンスター。

 非常に獰猛。

 進化条件 闇耐性Lv5以上所持

      人に使役される》


「ん?妖精なのに死霊なの?」

 まぁ、死んだ犬の霊が妖精になった的なアレなんだろう。それにしても、ルディも死霊属性だったとは知らなかった。

 そんでやっぱり、テイムされたことがこの進化の条件を満たしたんだ。

 そしてラスト。



レティ

種族 サーヴァントコウモリ LV6

特性 血液回復  性別 メス

HP 76  MP 90

STR 46

VIT 40

DEX 75

INT 50

AGI 98

スキル 吸血 無音LV1 牙術Lv9 遠視LV6 

    闇耐性Lv3 超音波Lv1 毒耐性Lv3 影操作Lv1




「お、吸血レベルマして、消音と音波が上位スキルになっとるー!そんじゃ『かーんてい』」


《サーヴァントコウモリ

 属性 猛獣、吸血種

 従者たるコウモリのモンスター。

 赤いリボンは紳士淑女の証。首周りの毛は未熟でない証明。

 進化条件 スキル吸血を所持

      何者かに使役される

      一定以上の敵と戦闘しダメージを与える》


「吸血種!カッコいいやつだ」

 というかサーヴァントコウモリの説明、なんかオシャレなんだけど。なんだ紳士淑女の証って。

「レティもテイムされることが条件にあるんだ」

 ・・・?いや、違うな。ブラックドッグは人限定だけど、サーヴァントコウモリは何者か、になってる。

「つまり、モンスターに使役される奴もいるってこと、かな」




 次に進む通路の前で、所持アイテムの確認をすることにした。

「HPもMPも回復ポーションがもうほぼないわ。やばー」

 せっかく作れた中級はとうになくなってるし、あるのはちょびっとの初級と草のみ。今まで以上に気をつけねば。

「食糧はむしろ余裕あるな」

 今回犬の毛皮と肉が大量に手に入ったし、地上で集めた魚や果物もまだたくさん余ってる。

「あー、イビルドッグの牙も量がエグいな」

 地下3階での新アイテムだが、もうこれ以上欲しくないや。途中から楽しくはなったけど、最初めちゃくちゃ怖かったし。うん。思い出すだけで震えるわ。


「キュ?」【  困  】

 私の様子が伝わったらしい、羽織られるリリスが不思議そうに頬に体を伸ばした。フワフワが気持ちいい。

「ふふ、くすぐったいよリリス。でもありがと、おかげで震えも止まったよ」

「キュー」【  好  】

 この前の一件から、こう、リリスとの心の距離が縮まった気がする。感情視に好きの字が増えたのもあるだろうけど、前より甘えてくれてる。かわゆい。

「ガウ」【  呆  】

 ・・・よっぽど顔が緩んでたかな。

 進化で背の高さが私の胸あたりにまで大きくなったことで、ルディとは立ってても顔が良く見えるようになった。

 コミュニケーションがより取りやすくなったのは良かったけど、こういう時に呆れた視線とガッツリ目が合うと気まずくなる。くっ、そんな目で私を見ないでくれ・・・!

「チ?」【  困  】

 頭の中で茶番してたら、腕の中のレティにも不審がられてしまった。反省。

「何でもないよーレティ?」

 前までは肩に乗ってたけど、大きくなって乗れなくなり、戦闘時以外は私が腕で抱えるのが今のレティの定位置である。

 リリスとはまた違う感じで、フサフサな毛が気持ち良き。ちょっと重いけど、これも幸せの重みと思えばさらに幸せが湧いてくるぜ。


「よし、じゃあ気を引き締めて進もうか。レッツゴー!」


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