地下2階 その2
短いので一緒に投稿します。
ひたすら壁沿いに進み探索しながら、闇耐性について考えてみた。
もしかしたら、このダンジョン自体が闇属性の空間なのかもしれない!と。
色々思い返してみたけど、やっぱりあのカエルたちは闇属性の何かとかしてなかったと思う。
なら、ダンジョン内の暗闇がただ暗いだけなのではなく、ブラインドとかに近い性質があるのかもしれない。
だから、ただいるだけで耐性を獲得できる、とか。
「効果付きのフィールドとか、定番だし」
少し前に入ったばかりの私たちと、生まれてからずっといるレティで同時期の獲得は疑問だけど、種族とかで必要熟練度が違うとかで説明つくし。
「ん?」
少し奥になんかある。初のモンスターだろうか。
「いや、違うな。あれは・・・!」
鑑定によって正体がわかった。
『赤キノコ』
素材の力を引き出すキノコ。
「赤キノコだあ!」
まさかランス付近から発見されるアイテムが、このダンジョンで見つかるなんて!
刻んだ赤キノコを一緒に入れることで、中級のポーションが作れるようになる。それに初級解毒ポーションも作れる。もうあの激澁な草をそのまま食べなくてよくなる!
「採取、採取、と」
あぁ、あっちにも生えてる。取らなきゃ。
「みんなもこれと同じキノコ見つけたら積極的に集めてね」
「キュイ」【 好 】
採取待ちのリリスが元気に引き受けてくれた。他2人は消極的だが、まぁ仕方ないか。
「この階段を下ったら次の階かな」
ほんとにあの時にカエルを狩り尽くしてしまってたのか、地下2階の探索は想定よりだいぶ短い時間で終わった。
遭遇するの、マジでワームだけなんだもん。上よりは強かったけど、今の私たちの敵じゃない。
キノコ狩りで時間食ったところもあったのになー。
「とりあえず階段近くにテント張って、調合するか」
さっそく薬草とキノコを使って、回復ポーションの補充をするか。
ルディに外で待機して貰えば、中にスペースができる。そこを使えば、多少狭くとも何とかなるだろう。
テント内ではスキルが使えないけど、全部手作業にしたら調合自体は可能だ。短縮できないだけで。
水を出すたびにいちいち外に出る必要があるけど、面倒はそれくらい。
今日はそれだけやってログアウトだな。
「久々にハンドメイド頑張るかー」




