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10話 敗北から学んだこと。強くなるためにすること。

次の日、演習の結果発表と反省会が開かれた。


 ガイウスが教壇に立ち、「まず、今回の演習の優秀者について話す!アリサ、レイナ、ロイドの3名!この3人は逆境の中戦況を見据え、他のメンバーや自分の立ち位置をうまく采配した!そして、その逆境にも打ち勝っていた!賞賛に値する!よって、学食1週間無料を俺がプレゼントだ!」と両手を広げて大きく叫ぶ。


 「ええ!ありがとうございます!嬉しいです!」

 「い、いいのですか?ありがとうございます。」

 「僕も頂いてしまうなんて、なんだか申し訳ないです」


 と3人は喜んで受け取った。


 ガイウスは三人にプレゼントを渡してから、「他の者もよくやった!今回は上手くいかなかったやつもいるだろう。それも経験だ。演習は何度か行う。次どうするべきかイメージを固めておけ。それと、戦い方に工夫がないやつが多かったみたいだ。戦法が一つだと当然だが読まれやすい。カールのように工夫して戦うことで戦況を変えられるかもしれんぞ。特にソーン。君のポテンシャルは非常に高い。戦術を増やせば誰にも劣らない戦闘力を得られるだろう。」と総評を口にする。


 ソーンはやる気を見せながら、「ええ。当然です。必ず先生方にも劣らない力を身につけます。」とガイウスに返答する。


 ガイウスは口角を上げ、「いい心がけだ。他の者も見習って戦法や場面ごとの工夫ができるようにイメージしておけ。当然だがアドリブでは限界もあるからな」とアドバイスを返した。

 続けて、「それでは、各自で反省等をレポートで提出するように!解散!」と言って教室を去る。



 僕はアリサの方へ行き、「アリサ!優秀者なんて凄いじゃないか!演習はどんな感じだったの?僕にも教えてよ!」と席に座っていたアリサの目の前まで行ってから目を輝かせて聞いてみる。


 アリサは顔を赤らめながら、「あはは、アイン。近いですよ?話しますからちょっと離れてくださいね…」と僕の肩を押してくる。


 アリサは演習の内容を説明してくれた。フレッドとの戦闘の事。ルナとレイナとの連携の事。先生との戦闘の事。道中の戦闘の事…細かく説明してくれた。

 アリサが強いのは知ってた。でも、僕も心臓兵器を見出したし基礎的な戦い方はできる…。できるはずだったのに…。アリサと僕では全然違うんだと実感した。彼女の培った技術と経験は一朝一夕で届くものではないんだと。


 僕は悔しさを胸に秘めながら、「そんな事があったんだ、先生に勝っちゃうなんてアリサは本当にすごいね!僕も頑張らないといけないなあ」とそれが表に出ないように明るく振舞う。


 アリサは首を横に振り、「そんな、大げさですよ。たまたま今回は上手くいっただけですから」と困った表情を見せていた。

 

 そんなことを話していると、「お、何の話してんだ?」とカールが顔を出す。


 アリサは咄嗟に「何でもないですよ!ほら、もう皆帰っちゃいましたし、私達も行きましょう?」と立ち上がる。


 カールは「お、おう?そうだな。じゃあ、行こうか」と驚きながら鞄を取りに戻る。

 教室を先に出たアリサを横目に、「何話してたんだ?」と僕に話しかけてくる。


 僕は首を傾げながら、「ああいや、演習の事を凄いねって褒めてただけなんだけどね」と苦笑いで答えた。


  カールは「あー、そういう事ね。アリサの奴、褒められるのが恥ずかしいんだなあ?」と軽く笑う。「ほら、あいつが拗ねちまう前に追いかけようぜ」と言ってカールも教室を出た。僕も続く。


 悔しかった。何も活躍できなかった自分が。羨ましかった。二人の強さが。教室を出て待っててくれていた二人の背中が、妙に遠くに感じた気がした。



 その夜、僕はレポートを仕上げてすぐに特訓に出た。いつもは早朝にやってるけど、今日は。今日だけは夜にやろうと思い立った。

 一人でただひたすら大剣を振る。早く、早く、強く…皆と渡り合えるように…強くなるようにと…。


 数時間特訓して深夜になった頃、誰かの気配を感じて振り返る。そこには誰も居なかったが、確かに人の気配があったような…。僕は時間を確認し、自分が思ったよりも長い時間訓練していたことに気が付く。明日に備えて寮に戻る。








 次の日。いつものようにガイウスが教壇に立つ。


 ガイウスは全員がいるのを確認し、「よーし。じゃあ始めようか。今日は、心臓兵器の属性について。心臓兵器ってのは自分に刻まれたものと曖昧に表現されているが、一般には魂の形なんて表現もされている。そんで、その形に自分たちの持つ心臓の力を流して力を得ているとされているんだ。そうやって力を流すとき、心臓兵器には様々な効果が付与される。それが属性だ。人ってのはそれぞれに色があると言われている。色ってのはオーラとも言うな。たまに聞かないか、貴方は何色のオーラを纏っていますねとかってさ。ああいうやつだ。この世界では、そういう無意識に持っているオーラ。まあ、自分の色だな。これが属性として反映されると言われている。属性の基準は色で判断するのが分かりやすい。例えば、赤は火、青は水といった感じだ。だが、色ってのは多種多様だ。だから、象徴的な原色ではない色では、互いの色の個性が混じったものが出る。代表例はそうだな…青ではなく水色だと氷。紺や紫に近づくと毒や闇といった具合だ。近接系の心臓兵器はそれが分かりやすい。例えばフレッドの剣とかがそうだな。君の剣は紫色の力を纏える。それが君の色。潜在的に操れる属性だ。だが、この属性に属さないものがいくつかある。代表的なものは金色と白銀。この二つはほとんど扱える人間がいない。ここではレイナが扱えるから見ることも出来るが、その力は他の色に比べて非常に珍しい。効果は一つではなく様々で規格外だ。ちなみに余談だが、色と属性が一致しない珍しい物がある。有名なのは、雷だな。雷ってのは黄色の中心属性だが、この世界では赤色の雷、赤雷と紫色の雷、紫電とかがある。これは色の混ぜ合わせでは本来存在しないはずの属性だ。こういった特殊な属性もたまに出るんだ。面白いよな。」

 「話を戻すぞ。次に魔術として心臓兵器を扱うものについて。単色魔術はさっき言った色に当てはまる。ハドーとかルナがそれだな。だが、人によっちゃ複数魔術を使える奴もいる。そういうやつは媒介となる本とか杖が心臓兵器本体といったパターンだ。これは、杖や本といった媒体が属性を変換して放つことが出来るから可能なのだと言われている。だがその代わり、単色魔術と違って魔力変換のラグが発生してしまうから瞬発的に攻撃が出せない。加えて、本来扱える属性以外のものは多少威力が劣る傾向にある。まあ、扱いが得意な属性が本来の自身の属性ってことだ。心臓兵器によって扱える種類や威力も多種多様で、出来る奴はかなりの種類の魔術を扱えるし、そうでない奴は数種類に留まることもある。これは心臓兵器の適正だから多くも少なくも出来ないんだ。」

 「最後に、一見属性を持たない奴についてだ。まあ、俺みたいなやつだな。俺の斧は見た目はただの鉄製の大斧だ。実際特別な属性もない。こういうタイプの心臓兵器の奴は大抵、自身の能力が上がったり特別な効果を持ったりしてる。属性としてではなく、心臓兵器に力を流す過程で自分にその色を付与するタイプだったり、心臓兵器に属性じゃない付加価値を与えるやつってことだ。例えば俺は、全体的なフィジカルの強化。これによって、普通の心臓兵器使いと違って力を無駄に使わずに動くことが出来るから長時間の戦いとか速攻戦に強い。だが、サブウェポンに属性を入れないと対応されやすく不利になることも多い。他には、矢を自在に操る能力とか心臓兵器を投擲しても意識だけで手元に回収したりとか。そういう能力もあるらしいぞ。」

 「後、他にはだな…。」

 

 ガイウスの講義は続いた。


 講義の後、これからの事を考えた。ここから先も基本的には講義と演習が交互に行われる予定だ。でもそれだけじゃ強くなれない。人一倍何かをしないと…僕は現状を振り返ることにした。

 僕の心臓兵器は岩から削り出されたような大剣。大きさは僕の身長と同等くらいで扱いは非常に難しい。ただ、頑丈で盾としての役割もこなせる。うまく扱えば攻守一体の武器となるかもしれない。だけど、さっきガイウスが言ってた属性ってのはあまり感じない。僕はまだ心臓兵器を扱えていないのだろう。見出した時の白狼との戦いでは、とてつもない破壊力と制圧力を見せることができた。あれを再現できるように出力を上げるか?いや、それだけじゃだめだ。

 僕の今の強化心臓は出力型。幼いころからのトレーニングの成果だろう。一撃の重さは持ち合わせているけど火力にむらがある。うまくコントロールできればもっと力を出せるかもしれない。ん?待てよ。これか?先生の講義では強化心臓には出力型と安定型があると言ってた。じゃあ、この2つを混ぜ合わせた、いわゆる混合型ってのは出来ないかな?ちょっと調べてみるか。


 図書館に向かい、僕は調べた。多くの書物を見たが、ほとんどそれらしき文章はなかった。そんな時だった。何故か目に留まる本があった。

 「強化コアの育成論」という本。強化コアという単語もこの本も聞いたことがない。あまりにも異質で見るからに読む価値がないように見えた本だったが、僕は手に取った。

 そこにはなぜか、僕らの講義にはなかった考え方や記述がみられていた。そして、強化コアと強化心臓は同じものを指していること。それと、僕の仮説の混合型の記述もあった。この本によると、混合型はハイリスクハイリターンの概念で、うまくいかない場合は強化コアの良さを打ち消しあってしまう可能性があるものだという。混合型自体は、単純に2種類の強化心臓を目指す特訓を同時に行っていくことでお互いの良さを活かす心臓となっていく可能性を作れるとのことだ。ここまで方法が簡単に書かれているのに、どうして教えられないのか。それは、リスクケアの観点からだろう。ノーツコア学園では、基本的にリスクの少ない普遍的な育成方針を好んでいる。これは、学園発足当初の理念から受け継がれたものだ。そして、現在のノーツコア学園はこれからを担う若者を育成する機関のため、悪く言うと使い物にならない生徒を作りたくないのだろう。だからこそ、身に余る力を手にできる可能性と多くを失わせてしまう可能性の2つを持った教育方法はこの学園では廃れてしまう。

 だからこそ、僕はその方法を試してみようと思う。リスクを避けては強くなれない。今の僕じゃ、第一線に立つことすらできないだろう。なら、リスクがってもやるしかない。


 本を閉じて目を瞑る。じゃあ、これからどう動こうか。まずは、安定型の強化心臓を目指す。それに加えて今までのトレーニングも続ける。これで少しずつ安定型の能力を今の火力型の心臓に馴染ませていこう。成果がいつ出るかは分かんないけど、長い目で見てやってみよう。それと、誰かに剣術も指南してもらおう。こんな頼みごとを聞いてくれそうなのは…



 数日後、僕は下校時にアリサを庭園に誘う。


 庭園につくと、先に着いて待っていたアリサが手を振ってくる。


 僕はアリサの方へ向き、真剣な表情で見つめる。彼女は何故か恥ずかしそうに視線をそらしたが、それは気にせず、「アリサ、僕に剣術を教えてください!」と言って頭を下げる。


 アリサはその言葉を聴いた途端「え?ええ?」と明らかに困惑していた。


 アリサは困った顔のまま、「わ、私?というか、そういう事ならわざわざここに来なくてもよかったじゃない!なんでそう、もう…」と何か落ち込んだように答える。そして、ため息を吐いた後、「えっと。いいよ、私でよかったら協力するね」と優しく答えてくれた。


 「いいの!?アリサ、ありがとう!」と僕はパッと明るく顔を上げた。


 アリサは困った表情のまま少し笑い、「でも、あれだよね。わざわざ2人になってから話してくれたってことは誰にも知られたくないんだよね。じゃあ、誰にも知られないようにやろっか。早朝、特訓してるんだよね?その時間、誰もいない試験会場付近の開けた場所で集まろう。私も教えた事ないから手合わせくらいしかできないけど、一緒にやってみよっか」と伝えてくれる。


 僕はそれを聞いて頭を下げながら、「助かるよ!本当にありがとう!これからよろしくお願いします!」と彼女に再度伝える。


 「そんな、気にしないで。私たちは友達なんだから当然だよ。ほら、頭上げて、ね?」とアリサは困った顔で笑ってくれた。


 その後、アリサと明日の事を話してから僕は早めに寮で休んだ。




 次の日、早朝帯に試験会場から少し離れた誰も来ない広場に行く。そして、アリサに指導してもらう事になった。


 「アイン。私は誰かに剣術を教わったんじゃなくって、戦ってたら勝手に身についたんだ。だから、教えられることはあんまりないよ?でも、それでいいんだよね?」


 「うん。この時間を作ってもらったんだ、後は僕次第だから。じゃあ、お願いします!」


 「いくよ!」とアリサは地面を蹴り、心臓兵器を取り出す。僕も大剣を抜き、アリサの攻撃に備えた。


 アリサはいつものように二刀で華麗な太刀筋を見せてくれた。僕は演習の時と同様でガードするのが精いっぱいだった。

 ガードをしながら好機を伺っていると、大剣に強い衝撃が走った。一瞬僕がよろめいたときにはもう遅かった。アリサは僕の後ろに回り込み、僕を倒せる間合いにいた。僕は簡単に敗北した。


 「アリサ。もう一回お願いします。」


 「うん。アインが望むなら何度でもいくよ!」


 そこから先はただひたすらに負け続けた。アリサの攻撃についていけず、ボコボコにされ続けた。何度も何度も…何度も


 アリサの剣の峰が僕の腹部に強く当たる。「う…」僕の視界が歪み、ついに完全に意識を失って倒れ込んでしまった。



 目を覚ますと、アリサの顔が目の前にあった。前にもこんな事があった気がする。


 「アイン。大丈夫?調子はどう?」と心配そうに見つめてくるアリサ。


 「うん。もう大丈夫。ありがとう…?って、こ、この状況は…?」


 意識がはっきりしてくると、大きな木の側で僕はまたアリサに膝枕をされている事がわ、わかった…


 「ア、アリサさん…?あ、えっと…あー…」と赤くなって目を逸らす。


 「アイン、どうしたの?顔が赤いよ?」と心配そうにこちらをのぞき込んでくる。


 「だ、大丈夫だよ?ありがとう」と自分の目元を隠しながら、そう伝えた。


 「そう?ならよかった。でも、無理してたんでしょ?このままちょっと休んで。ね」と優しく笑いかけてくれた。


 僕はその言葉に甘え、そのままの状態で休ませてもらった。


 少しすると、朝の定時放送が遠くから聞こえてきた。


 「そろそろ学園に行かないといけないね。アリサ、今日は本当にありがとう」とゆっくりと体を起こして僕は伝えた。


 「気にしないで。また明日も頑張ろうね」とアリサは微笑んでくれた。




 僕はアリサとの訓練の他に、もう一つ鍛錬をする事にしていた。強化心臓を混合型にするための特訓だ。

 僕は安定型の特訓方法について詳しくない。とりあえず授業終わりにガイウス先生に相談してみることにした。


 「おう、アイン。どうかしたか?」


 「はい。相談したいことがあるんですけど、今お時間いただいても大丈夫ですか?」


 「おういいぞ。言ってみてくれ」


 「強化心臓についてなんですけど。今、出力型の扱いが厳しいなって思ってて。安定型にしていこうかなって思ってるんですけどどうしていくと効率的ですか?」


 「ほう。アインが安定型か。まあ、大型の武器でも安定型を目指す奴は少なくない。けどな、わざわざ魅力である部分を削って扱いやすさを選ぶってのは相応のリスクもある。例えば、協力して戦う場合は決め手の一撃ってのは重宝される。扱いが難しいからこそ、そういうことができる奴は貴重なんだ。まあ、強化心臓に関しては長い目で見れば努力次第でまた戻せるから、一度やってみるのもありかもな。一応、安定型の特訓でよく使われるのは長距離の走り込みとか水泳とかだな。全身を鍛えられるし俺は水泳を推すぞ。まあ、好きなほうでやってみるといい。今日はちょうどお前たちの学年がプールを使う日だから行ってみるといい。知り合いがいれば教えてもくれるだろう」


 「わかりました。色々と助言いただきありがとうございます。参考にさせていただきます。とりあえず今日は水泳部に参加してみます」


 「そうか。まあ、無理しないよう頑張りな。それじゃあな」とガイウスは教室を出ていく。




 放課後、水泳部の活動に参加するためプールに向かう。着替えてプールに行くと、そこにはアリサとイジー、ランドがいた。


 「アイン?!ど、どうしたの?水泳部に入ったの?」とこちらに気づいて驚いているアリサと目が合った。なんでかすごい恥ずかしそうにしてる。


 「うん。僕も安定型を目指そうかなって。あの大剣で出力型は厳しそうかなって感じてたからとりあえずでやってみることにしたんだ。練習って始まってるよね?」


 「う、うん。でも水泳部は基本的に部活というよりプールを使える権利みたいなものしかなくて、やり方は各個人に任されてるの。基本的には繰り返して泳ぐって感じかな。タイムとかを測って高みを目指す人も多いよ。あんまり分からないなら私と一緒にやる?」


 「それは願ったり叶ったりだよ!ぜひお願いしたい!」


 「うん!いいよ!じゃあとりあえずウォーミングアップからね。とりあえず体をほぐそっか。ほら、こっち来て」


 「じゃ、じゃあとりあえずそこのL字になってる壁のところに肘辺りからくっつけて」


 「こう?」とアリサが前にいるままで壁に手を置く。


 アリサは急なことに顔を真っ赤にしながら「合ってるけど、私目の前にいるのに…も、もう…。」とすっと後ろに下がって俯く。


 「あ、ごめん…」となんだか僕も恥ずかしくなってしまった。


 「ってそうじゃなくって!とりあえずその位置で手の位置はもう少し高くね!そこから壁と反対側の足を大きく一歩出して胸の辺りの筋肉をほぐしていくの!」とアリサはすぐに冷静になってストレッチの指南をしてくれた。


 そこから10分ほどストレッチをしながら体をほぐしていった。


 「じゃあ、一回泳ごっか。25mくらいを4セット。泳ぎ方は任せるね。私も隣でゆっくり泳ぐから、小休憩しながら4セット回してね。終わったら一旦休憩ね」


 「分かった。じゃあ始めるね」とアリサに言われたメニューをこなしていく。


 その後、4セットを終えた後に50mでもう一回4セットして今日は終わりとアリサに伝えられ、サクッとこなしてアリサにお礼を言って活動を終える。


 着替えて更衣室から出ると、「アイン。お疲れ様!これジュースね。疲れた体にはこれが一番だよ!」とスポーツドリンクを手渡してくれる。


 「ありがとう、アリサ。ほとんど一日中僕に付き合わせちゃってごめんね。アリサにばっかり甘えちゃって悪いな。僕にできることがあったら何でも言ってね。今までのお礼もさせてほしいから、遠慮しないで言ってくれると嬉しいな」


 「そ、そんな。大丈夫だよ。私も頼ってもらえて嬉しいよ、これからもゆっくり頑張っていこうね。まあ、お礼の件はちょっと考えとく」


 その後も2人で話しながら寮に戻り、ゆっくりと休んだ。

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