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妹と召喚されました!  作者: 雄也
王都編
8/78

森を出たらいました

悠と沙耶は歩いているうちに、森を出ることができた。

そして、森を出た先には山々に囲まれた道があった。


「お兄ちゃん、本当にこの世界人がいるのでしょうか?魔獣だけが生きてるとかないですよね?」


沙耶は不安そうに悠を見る。


「いやいや、あの幼女も言ってたじゃないか。冒険者っていうのがあるって。それなら、それを結成できるだけの国とかあるってことじゃないかな。この道が正しいのかはわからないが…とりあえず進むしかないじゃん。」


そう言って沙耶の手を引きながら歩きだした。

すると、突然人の声がした。


「おいおい、待てよあんちゃんたち。見かけねぇ恰好してるじゃねえか。それに武器も携えず護衛もいないって、襲ってくれって言ってるもんじゃねぇか。」

「二人でデートですかい?こんなところデートしてると俺たちみたいな盗賊に襲われるぜ。」

「金目の者と女だけ置いていきな。そしたら、命だけは助けてやるよ。」


そういいながら、10人ほどの男が二人を囲んできた。沙耶は、なぜか照れたように顔を伏せていた。悠は目を輝かせながらその人たちを見ていた。


「お兄ちゃん、デートですって。私たち恋人に見えるんですよ。」


沙耶は照れながら、悠に笑いかける。


「いやいや、そんなことより人だぞ!人!ここにきて初めての人だ!」


悠は沙耶の言葉を気にせず盗賊たちを笑顔で見つめる。


「そんなこととは何ですか!大事なことですよ。恋人ですよ恋人。夫婦なんですよ。」


「どこからその発想になった。いつもの沙耶らしくない発想だな!」


「お兄ちゃんはひどいですね。妹の事を何だと思っているのですか。」


「いやいや、いつも罵倒してるじゃん。バカって言ってるじゃん。」


「それも愛ですよお兄ちゃん。」


「いや、そんな愛はいらん。」


二人は、周りを気にせず言い争い、盗賊たちはぽかーんと二人を見ていた。


「あの、俺たち盗賊ですよ。盗賊なんですけど…金目のものと女置いていってほしんですが。」


盗賊の一人が二人に話しかけた。


「盗賊だよね!人だよね!いや~良かった。会えてよかったよ。」


悠はその話しかけてきた盗賊に満面の笑みで返した。


「「「えっ!」」」


盗賊たちはその返しをに驚いた。


「てめぇ、ナメテんじゃねえぞ!おい、お前たちこのナメた小僧殺してしまえ!女の方は殺すなよ。」


そういうと、盗賊たちは携えていた剣を抜き二人に襲い掛かってきた。


「マジか。なんか怒らすことしたかな…」


「お兄ちゃんがバカだからじゃないですか。バカに怒ったんじゃないですか。」


「あ、いつもの沙耶に戻ってるな。てか、マジで!」


それすらも、気にせずに二人はのんびりと襲ってくる盗賊を見ていた。

しかし、襲ってきた盗賊の剣が届くことはなく、その場で盗賊たちは倒れていた。

一瞬の出来事に他の盗賊はその場で立ち尽くし、何が起こったのか理解できなかった。


「ファイヤ!」


悠は、盗賊の一人が叫んだ方向を見る。すると目の前まで火の塊が迫っていた。

反射的に悠は、それを叩くと、火の塊は散乱した。


「あっぶね!」


「お兄ちゃん大丈夫ですか?あれが、魔法ですかね。」


二人は、初めて見る光景に考えを巡らせていた。


「マジかよ、魔法を素手で払いやがった。こいつはヤバいですぜいお頭!ここは引きましょう!」

「全員、ずらかるぞ!倒れている奴らは、回収していけ!」


盗賊の頭が叫ぶと、二人を白い煙が襲った。そして、煙が晴れると、その場にいた盗賊たちは消えていった。



読んでいただきありがとうございます。

これからも、面白い話に広げていきたいので、次回作も楽しみにしていただけると嬉しいです。

コメント、感想も受け付けていますので、宜しくお願いします。

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