5万の敵と戦います
魔王にリューザ、沙耶にリサ、マナ、ミィナ、ミレイヤ、レイの俺を含めて9人で集まっていた。
話している中で、俺は魔族と騎士団、全員の相対的代表ってことで、魔族は魔王が騎士団はミレイヤがそれぞれの指揮は執ってくれるみたいだ。
聖樹を守るように聖樹を中心に陣形を置き、魔族は全面的に配置。
騎士団は、魔族の前衛が薄い場所をそれぞれカバーする形で配置された。
魔王が呼んだ魔族は1500。騎士団が50人。俺たちを含めて計1559人。
その中で、先の戦いで消耗した俺、沙耶、リサ、マナ、ミィナは一時待機組だ。
力を温存しておくようにのことだった。
「さて、こんなところでしょうか。ではそれぞれ配置についてください」
リューザがそういうと、皆がそれぞれの配置につき始めた。
ミレイヤは先頭に立って、腕をめっちゃ振るってる。
ミレイヤ指揮者だよな…何最前線出ようとしてんだよ…
「ユウちょっと」
そんな光景を見ていると、ミィナが俺を呼んできた。
「ユウ、私に話があるんでしょ」
あぁ、気を遣わせたかな…
「ミィナ俺は戦闘が始まる前にここを離れて魔物の中で強いものを優先的に潰していく。
このことを皆には黙ってほしいんだ」
「はぁ~いいわよ」
えっ!
いや、了承してくれるのはうれしいけど、案外あっさりだな。
つい、引き留められるのかと思ったけど。
というか騒ぐかと思った。
「ただし!3つ条件があるわ。
1つ絶対死なないこと。少しでも危険に感じたら引き上げてくること。
2つ私はここからサポートをする。私のサポートはしっかりと受けなさい。
最後3つこの子を連れて行きなさい」
ミィナはそういうと俺の肩に何かが乗ってきた。
「ニャァ」
「猫?」
俺の肩に乗ってきたのは、小さな黒猫だった。
「この3つの条件を呑むなら私は何も言わず見送ってあげる」
「こんな条件でいいのか?そら全然OKだ!」
「ユウ、強い魔物は一筋に集まてる。ここから、あっちの方向にまっすぐ。
まだ5km程は遠いけど…」
ミィナがそういうと俺はその方向に走り出した。
「ミィナありがとう!」
「ちょっと、人の話はちゃんと…っていないし…
魔王、これでよかったのよね」
「うむ。ここからはお主ら次第じゃ」
そして、ユウがいなくなってからしばらくして、聖樹の周辺で魔物との戦闘が開始した。




