戦いが終わった?(3)
涙目で俺を見てくる竜。
竜に涙目で見られたところでだが、今は女の子だ…
だが、さっきまで敵対してたし…
何より、うるさかった…
くそ!俺はどうすればいいんだ!
「お前たちはどれだけ私を無視つもりだ!」
さっきまで俺たちはあるものを無視していた。
俺たちが戦っている間、黙って見てるだけで動こうとしない。
でも、存在感だけが無駄にあり、戦闘中どれだけ邪魔に感じたことか。
まだそこらへんに転がってる石ころの方がマシだ。
存在感ないし、戦闘の邪魔にならんしな!
「ナイスタイミングだ!」
俺は思わず叫んだ。
「何がだ⁉︎」
判断に困ってる時に、いいタイミングで存在を主張してくれた。
「ゴホン!嫌なんでもない…というかだ、あの邪竜も獣みたいなやつも倒したし、後はお前だけだが…お前一人で俺たち四人を相手する気か?」
退け、退け、退け!
俺は心の中で強く念じた。
おそらく、ダージャは強い。
頭の中で負けを考えない様にしているが、無理やりにでも負けることが頭に過ってしまう。
「お前たちは、あんな雑魚を倒した程度で誇っているのですか?造るのが大変であった分、あんなあっさり負けるとは思っていなかったが…
まぁ、また造ればいいだけの話。贄《人》はまた狩に行かなければならんが。
ちょうどいい、お前たちも死んだ後は贄にしてやるよ。死んだ後に役に立つんだ、喜べよ」
ダージャは嫌な笑みを浮かべ、殺気を俺たちに向けてきた。
読んでいただきありがとうございます!
今回は少し短くなってしまいましたが…
コメント、感想も受け付けておりますのでよろしくお願いします。
誤字脱字のご報告ありがとうございます!
全て反映させて頂きました!
これからも良い作品にしていけるよ、更新していきますのでよろしくお願いします!




