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妹と召喚されました!  作者: 雄也
エルフ編
52/78

戦いが終わった?(1)

これは一体どういう状況なんだ!

あれ?俺は、邪竜にトドメをさそうとしたはずだが…


なぜ裸の女が目の前にるんだ!


赤く長い髪にすらっとした身体。

見た感じ沙耶たちと変わらないぐらいの年齢だ。

そんな少女の赤く潤んだ目がこちらを見ている。


これはあれだな…

壁ドンならぬ床ドンだな!

全力のな…


って、言っとる場合か!


ちょっと待て、この状態マズくないか!

側から見たら俺が裸の少女を押し倒してるように見えて、少女が涙目であるとすれば…


これ、無理やり押し倒したように見えるんじゃね…


こんな場面、沙耶にでも見られたら…


「お・に・い・ちゃ・ん〜」


沙耶の声とともに背後から殺気が俺に向けられた!


「すこし氷ましょうか、変態強姦お兄ちゃん!氷王ヴィルジナル


沙耶が笑顔でそういうと、俺の首から下が氷で包まれた。


「安心してください。体は凍らしていないので、死にはしませんよ。体の周囲に氷をはっただけですよ。

どうですか、この完璧な制御。私の完璧な魔術制御と優しさに感謝してくださいね。」


「安心できるか⁉︎ってか、死ななくても風邪ひくわ!優しい妹なら兄の体調にも気を使ってくれませんかね!」


首から下を氷で包まれた俺は、凍える寒さで声を震わせていた。


「風邪をひいたら、看病してあげますからね…えぇ、それはもう徹底的に…」


沙耶のやつ笑顔なのに、目の奥が笑ってない!


「リサ!マナ!どうにかしてくれ!」


沙耶に何を言っても無駄だと思い、後から歩いてきた、リサとマナに助けを求めた。


「ユウ様自業自得です…なんで、こうも女の子ばっかり…」


「自業自得なのです〜」


リサはブツブツと文句を言いながら、凍った場所を叩いている。


「ご主人様、この女性は誰なのです〜?どこから攫ってきたのです〜?」


「攫うか!この子は分からん!」


実際にこの子の存在はサッパリ分からん!

知らんものはしかたないじゃん!


「そうですか…お兄ちゃんは、知らない女を剥いだんですね…」


「剥いでないからな!ってか、沙耶言葉遣い悪くなってるぞ!鬼沙耶!」


「何か言いました…」


あっ!

ヤバイ!

首から上も徐々に氷始めた…


「いやいや、まじ死ぬから!」


「死んだほうがいいんじゃありませんか…

いえ、死んでも治らないんでしたね…

どうしましょうか…

とりあえず、死ぬ手前まで行ってみます?」


沙耶怖いんだけど!

今まででないほど怒っていらっしゃるんだけど!


「とりあえず弁解をさせてくれ!俺にも今の状況がわからないんだ!」


「弁解ですか?いいでしょう。聞くだけ聞いてあげましょう。では、ちゃんと服を着てください。」


「服脱いでないからな!」


沙耶が俺の周囲にはっていた氷を解いてくれた。

そして、立ち上がったが…


赤髪の子が全く動かない…

涙目のまま倒れたままだ…


まさか、死んでいるんでは…

読んでいただきありがとうございます!

コメント、感想も受け付けておりますのでよろしくお願いします。

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