負けるわけにはいかない(2)〜キサラギ ユウside〜
沙耶、リサ、マナの3人は俺と邪竜から距離をとって魔族と戦い始めた。
俺の目の前には、黒く大きな邪竜が吠えている。
あぁ、龍がうるさいし、こんなデカイのどうすんだよ…
てか、こいつ火吹いてたじゃんか!
心の中で、文句を言いながらも、頭では負けることなど全く頭にない。確証のない勝利だけがあった。
剣を構えて相手が動くのを待つ。
邪竜はすぐに動いた。
俺に向かって、突っ込んで、巨大な手を振り上げた。
衝動的で力任せな動きだが、巨大な体をしていても、かなりの速さだ。
少し距離をあけていたのが、一瞬で縮められ目の前に龍がいた。
だが、剣撃の速さよりは遅い。
俺は、相手の勢いに負けぬよう左足を軸に力を入れて、剣撃を放った。
この剣撃で邪竜の腕を一本もらうつもりで放ったが…
邪竜の鱗に剣先が少し触れた瞬間感じた。
鱗が硬すぎる!
瞬時に軸にしていた左足の力を抜き、剣撃を邪竜から逸らすと共に、邪竜の攻撃によるダメージを抑えるために、地から足を離した。
その瞬間、意識が飛びそうになる強烈な衝撃と激痛が全身にはしった…
読んでいただきありがとうございます!
前話を読んでいただいた方、更新が遅れてしまい、申し訳ございません。
これからも不定期ではございますが、更新していく予定です!
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