危急の事態です?
俺たちは今は危急のの事態に1つの部屋に集まっていた。
「俺たちは1番大事なことを忘れていた。
食料がない!」
それは、少し遡る。
俺たちは騒ぎながら屋敷に入ると、屋敷の中を一通り確認した後、誰がどこの部屋を使うか決めて、それぞれ自分の部屋を片付けていた。
そして、俺はお腹が減ったので、キッチンを覗く。すると、なんと言うことでしょう!
食料が全くないじゃないか!
それどころか、皿やフォークといった物までない!
「ノォ〜!」
俺が一人で騒いでいると、2人がそれを聞きつけてこちらにきた。
そして、俺は危急のの事態だとテーブルを囲み2人を座らせていたのだ。
「それでお兄ちゃん、何を叫んでいたのですか?」
「ユウ様何かありましたか?」
「それはな、食料や食器がないんだ!」
「「は?」」
あれ?可笑しいな。2人の視線がいきなり冷たくなったんだけど!
「いやいや、このままだと今日食べるものがないだろうが!」
「はぁ〜お兄ちゃん、この屋敷は住んでる人がいなかったんですよ。そのせいで、私たちが先ほどまで掃除に追われてたのに、お兄ちゃんが急に叫ぶから何事かと思ってきてみたら、ご飯がない?
考えても見てくださいよ、人が住んでないのにそこになぜ食料や食器があるんですか?私たちはお兄ちゃんがあの子供とイチャついてる間に、その辺は相談してましたよ。」
「ユウ様、お父様からあらかじめ言われてたんですよ。ここは、まだ誰も住んでないお屋敷ですので、ものが揃ってないと。
ベッドや机、タンスといった物は運び入れるのにも時間がかかるだろうから、手配しておくと。
食料や食器の小物類は、街へ買い出しに行けと。
なので、ユウ様がイチャついてる間に、私たちはこの後、買い出しに行くつもりでしたよ。」
マジか!
あのおっさん、ベッドとか準備してくれてたのか!
もともとあるものだと思っていたが、短時間でこれだけのものを配置できるとは、できるな!
というか、リサにどんどん沙耶の冷たさが混じって行ってるんだが!
「で、お兄ちゃんはどうしますか?荷物持ちしてくれますか?」
「ユウ様がきてくれれば、一気に買い物できちゃいますね。お父様に貰った白金貨もありますしね。」
この時俺の荷物持ちが決定したのだった。




