表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹と召喚されました!  作者: 雄也
王都編
2/78

幼女が出ました

目が覚めると、目に映ったのは一面真っ白な空間だった。

そして、こちらを見てニコニコして立っている金髪の幼女がいた。


「可愛すぎるだろ⁉︎持ち帰りたい!」


思わず飛び起きた。


「第一声がそれか。おかしな奴じゃのう。気が座っておるのか、それともただのバカか。」


幼女は笑いながら、こちらを見ていた。

可愛い。


「ただのバカだと思いますよ。それよりここはどこなのですか?」


沙耶はゆっくりと体を起こした。


「あっ!沙耶もいたのか!」


「今更気付くって酷くありません?お兄ちゃんとしてそれはどうなんですか?というより、妹の前で、犯罪に手を染めようとしないでください。」


沙耶はジト目で睨んできた。


「あはは、面白い兄妹じゃのう。妹の方は冷静じゃのう。妾は、女神のメーラじゃ。さて、まずは妹の質問に答えてやるかのう。

ここは、世界の間じゃ。お主ら2人は、召喚されたのじゃ。厳密にいえば、如月悠お主だけが召喚されるはずじゃった。しかし、お主らは召喚される時、トラックに轢かれそうになったじゃろう。あのまま、悠だけが、召喚されておれば、沙耶は間違いなく死んでおった。それを妾がたまたま見ておって、慈悲をくれてやったのじゃ。一度お主らをこの空間に呼ぶことで、2人一緒に召喚先に行かせることができるのじゃ。妾の感謝し崇めよ。」


淡々と話すメーラを悠はしっかりとじっくり見ていた。


スパーン!


悠の頭に衝撃が走ると同時に乾いた音が響いた。


「すいません、お兄ちゃんに邪念が感じられたので、どうぞ話の続きをお願いします。」


悠は沙耶に叩かれ他頭を抱えて、その場でうずくまっている。


「妹よ、兄に対して酷くない⁉︎邪念なってないよ!真剣に見てたじゃん!」


悠は涙目で言い返す。


「なら、先の話説明してください。そして、何を考えていたのかを。」


沙耶は悠をジト目で睨んだ。


「えっ!…事故にあって、死んで、天国?」


スパーン!


乾いた音がまた響いた。

悠はその場でうずくまる。


「全く聞いてないじゃないですか。事故ってませんし、死んでません。天国でもないですよ。

もうお兄ちゃんはいいので、そのままでいて下さい。ごめんなさい、話を遮ってしまって。どうぞ、そこのお兄ちゃんは気にせずに話の続きお願いします。」


沙耶はうずくまる悠を睨みながら言った。


「ははは、ほんと、お主らは変わった面白い兄妹じゃのう。そうじゃな、ここにきた経緯は言った通りじゃ。そして、お主ら2人は召喚された世界に行ってもらう。その世界のことは、行ってから知ってもらうとしてじゃ、お主らには妾から祝福をあげるのじゃ。」


メーラはそういって、悠と沙耶に手をかざすと2人の体が光り出した。


読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、指摘等コメントお待ちしていますので、気軽にコメントお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ