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勇者に拾われた。
どうも、一郎です。
家の前をなんか泣きながら歩いてる女の人がいる。
もちろん母親じゃないし妹でもない。
というか俺は現在一人暮らしだ。
その女の人というか少女は、金髪だ。
あれが異世界人というやつだろうか?
ふと少女が顔を上げこちらを見る。
やっべ!見つかった。
逃げろーー!経験値になりたくないー!
ものすごいダッシュで追いかけてくる!
やめろー!
その後すぐに捕まった。
俺は食べてもおいしくないぞー!
経験値も少ないぞー!
その時少女が叫んだ。
「テイムーーーー!」
え?テイム?
《レイ・マクナーの従魔になりますか?》
え?頭の中に直接響くこの声は一体?
そんなことよりも従魔にならなきゃ確実に殺されるよね!
なるよ従魔になるから殺さないで!!
《レイ・マクナーの従魔になりました。》
「やったーーー!」
うわああああぁぁぁぁぁぁ!
回る~。
死んでしまう~!
ぐえっ!
そして俺は意識を失った。