風紀と明日香のLove×2 Life!!
風紀視点です。
今回は、Double Life の最終話の次の日に当たる話しを書いてみました。
ということは! もう付き合った後の二人が見れるって事です!!
…その、まぁ! 詳しくは見てからのお楽しみということで。
Tokiを嫌いにならないでください…。
「ねぇ、風紀」
「ん?」
「あのね、ちょっとお願いがあるんだ」
高校1年生の文化祭が終了した次の日、俺達の学校は休みだった。休日ということもあり、俺はゆっくり明日香と過ごそうと決めていたのだ。
そんな俺の気持ちを知ってか、どうかは知らないが、まだ朝の8時だというのに、明日香はいきなり俺の部屋へと入り込んできた。
そうそう、昨日俺と明日香は彼氏、彼女という関係になった。だけど、そういうことを、あまりおおっぴらにすると、俺の生命に関わってきてしまう。だからと言って、否定するつもりはないけどな。
「お願いって?」
「あ、あのね…」
モゾモゾと体を動かしながら、明日香はカァっと顔を赤くした。何か可愛らしいことでも考えているのだろう。
「なになにぃ?」
俺はそんな明日香を見て嬉しくなって、ついついからかってしまう。
「あ、あの、だからね?」
明日香は真っ赤に染まった顔で俺にニコッと笑って見せた。
「その、ね?」
「ん〜?」
はっきり言いにくいことなのだろう、俺はそっと明日香を理解しようとそばによった。
それでも、明日香は何も言おうとはせず、ただモゾモゾと動いているだけ。
「もぉ、あまり顔見ないでっ!」
手で顔を隠すが、全てが隠しきれているわけではない。指と指の間から、俺の様子を伺っているのが丸分かりである。
「…も、もう一度、昨日の言葉を言って欲しいんだけど」
「昨日の言葉?」
分かっている。俺が昨日言った言葉。多分、明日香のことだから、昨日のことが本当なのかどうか落ち着いた今日、もう一度確かめたいのだろう。
なんたって、昨日あのあとの明日香の言動全てがおかしかったから。
しかし、俺はあえて知らない振りという選択肢をとった。どうしてそうしたのかは、この後直ぐに分かるだろう。
「ふ、風紀ってば!」
さっきよりも顔を真っ赤にした明日香がそこに居た。
ふてくされながら、明日香は俺の部屋へと入り込んで、俺がさっきまで寝ていた布団へと腰を下ろす。
そんな明日香を見て、俺はニッコリと笑った。
昨日のことが信じられないのは俺も一緒だ。あの学校一美女と言われた女の子と付き合えるのだ。
だけど、それを真実だと実感するには相応しすぎる状況が、今まさに起きている。
あんなに顔を赤くした明日香を見るのは初めてだ。
「ね、ねぇ? 風紀ぃ」
甘えた声で俺にささやいて、俺が言ってくれるのを待っているらしい。
「昨日の言葉って、どんな言葉だったのかなぁ?」
悪戯しているような気分になって、俺はニシシと声を出して笑ってしまった。
「ふ、風紀ぃ…」
いじけたのか、明日香は布団の中へと潜り込んでいってしまった。
「どうしたぁ?」
「……」
何も反応がない。
「俺、もう部屋でちゃうよぉ?」
「……」
そう言っても反応がなかった。じゃあ、コレでどうだ?
「そっかぁ、明日香は俺の顔が見たくないのかぁ」
「み、たい!」
ちょろっと布団のわずかな隙間から、明日香のいじけている顔を拝むことが出来た。
「あ〜すかっ」
俺は布団越しに明日香に抱きつく。
今までの俺じゃあ考えられない行動だ。だけど、こんな可愛い明日香を見て、こうしちゃいられなかった。
本当に俺は明日香が大好きなんだって、もう一度分かった気がする。
「風紀のいじわるぅ、ばかぁ、いくじなしぃ」
今にも泣きそうな声で、明日香は口を尖らせながらそう言った。
「明日香」
わずかな隙間から明日香の名前を呼ぶ。そうすると、明日香は口を閉ざした。
「俺、お前に二つ言わなきゃいけないことがあるんだ」
小さな声で、俺は目を瞑りながら語るように口を開いた。
「ひとつは俺のこと。俺は女性恐怖症なんだよ。ずっと黙っていたけど、女に触れることが出来ない体質なんだ。喋ることも、ある意味苦手だよ」
その後に、明日香は例外だったよ、と笑って呟く。
「もう一つは、明日香。お前無しに俺の幸せがあるわけないだろ…」
それだけを言うと、布団の中にもぐっている明日香から泣き声が聞こえてきた。
「明日香、大好きだ」
「私も…だ、大好きだよぉ」
泣きながらそう言ってくれる。そんな明日香を、心から愛おしいと思った。
「明日香?」
「うぅ…」
「泣くなよ」
「だ、だって、嬉しいんだもん」
「俺も嬉しいよ、明日香が好きって言ってくれて」
「ほ、んと?」
「ほんと」
「私も嬉しいよ、風紀が私の事、その…だ、大好きだって言ってくれて」
きっと布団の中で顔を真っ赤にしているのだろう。
そう思うと、ふっと笑顔がもれた。
「何度でも言ってやるよ。明日香、大好きだよ。愛してる」
「私も愛してる」
「俺のほうが愛してると思うよ?」
「私のほうがもっっと愛してるもん!」
「そっか」
布団越しに、明日香の頭を撫でた。
「可愛いな」
「あ、ありがと…」
「世界一可愛いぞ」
「も、もぅ」
「本当にそう思ってんだよ。…こんな可愛い明日香が、俺の彼女でいいの?」
「風紀じゃなきゃ嫌なの」
むすっとした声が返ってきた。
「もう、俺は明日香以外に考えられない」
「私も風紀以外に、こんなこと言えない」
「こんなことってぇ?」
再びからかってみる。明日香は口を尖らして、いじわるぅと呟いた。
「だ、大好きとか、愛してるとか」
また顔が赤くなったのか、明日香の体が少し丸まるように動いた。
「当たり前だ。他の男にそんなこと絶対言うなよ」
「当たり前だよっ!」
「だよな」
俺はクククと笑いながら、明日香を抱きしめる力を強めた。
「風紀ぃ?」
何か不振に思ったのか、明日香は俺の名前を呼ぶ。
「泣いてるの?」
「ないてねぇよ」
「なぁんだ♪」
正直、幸せすぎて、ちょっと泣きそうだ。
「明日香」
「何ぃ?」
「結婚、しような」
「っ…!!」
「愛してる」
俺はそっと目を瞑って、明日香の返事を聞く前に眠りの世界へと入り込んでいった。
こいつのためなら、俺はなんだって出来るから。
さ、さて、どうでしたでしょうか?
自分で書いていてなんですが、正直背中が痒いです。顔が真っ赤なのは俺だっつう話ですよね(つω・。`)うぅ…
風紀ってあんなキャラと違ったんだけどな。
それにしても、明日香ってどう書いてもかわいいです。さすがは…ってなんか親ばかみたい。
それはさておき、読んでくださった皆様、ありがとうございました。
まだまだ続くと思われるこの記念小説。
どうか最後までお付き合いのほどお願いします。