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Double Life  作者: Toki.
53/60

番外編3〜強さの秘訣〜




この話は、昔に書いたものです。

ひょっこり、自分のサイトから拾ってきたので

昔見た人は懐かしく思いながら読んであげてください。

始めてみる人は何故風紀が強いのか知るときが…。







ある日のことである。


今は昼休み。


教室で俺の豪華な豪華なご飯?とはいえないが、ひと時の休みと言う時間に浸っているときに、幸助が俺の目の前に来た。


そして、俺の顔をじっと見る。


その視線のせいで、せっかくの豪華なご飯? は不味いご飯になりそうなのだ。


俺は、幸助を睨み付ける。


その視線にビックリしたのか、ちょっと怖気づいた感じだ。


だが、それでも俺を見続ける幸助。


俺は、睨みつけるのも疲れ、箸を止めて口を開いた。


「何だよ?」


隣にいる明日香は、パクパクマイペースにご飯を食っている。


「いや、何で風紀はそんなに喧嘩が強いのかと」


……?


「いや、それほど強くないぞ」


なんだそんなことか。


俺は、箸を再び動かした。


「いや、強すぎ。2年生で最強と呼ばれている男の人を瞬殺したと言う噂だしな」


あぁあのことか。


「出来れば、何でそんなにも強いのか教えてくれないかな?」


……。


え〜!


「面倒だから。嫌」


そう、面倒なのだ。


「教えてくれって!お願いだよ!!」


幸助は、お願いお願いと連発しながら言う。


彼がこの行動を取ると1時間じゃ済まされない。


殴っても殴っても襲ってくるからな。


糞。


面倒くせいが教えてやるか。


「はぁ、分かったよ。じゃあ、長くなるがいいか?」


頷く幸助。


そのスピードは半端なものじゃない。


往復するのにコンマ1秒も立っていないのでは?と思わせるような動きだ。


「じゃあ…話すぞ?」


俺がそういうと、先ほどよりスピードが上がった頷くという行動をとった。


面倒だな。


「あれは…」


俺は、ゆっくりと話し始めた。


あの時は、小学校入ったとき、いや、入学式の日だ。


俺は、ずっと居た幼稚園から離れている小学校まで来た。


うちの親は物好きで、名前が変だからとこの学校に決めたらしい。


因みに名前は「西京小学校」


え? 変じゃないって?


この学校の読み方は「さいきょうしょうがっこう」


そう、最強なのだ。


だけど、そこはごく普通の小学校。


そのことに呆れたのか、俺の親父は俺に喧嘩と言うものを教えた。


西京で、最強になるために…らしいが。


それから、俺は苦痛といえる訓練を受けてきた。


これが普通なのだと思って、強制的に思って。


「おいおい、風紀。そんなんじゃ西京で最強になれないぞ?」


俺を、顔が変形するんじゃないかって思うぐらいに殴り、挙句の果てに投げ、その上から、のしかかりしてきた親が言う言葉だったのかは、その頃は分からなかったが、俺は泣かなかった。


その修行を中学校2年生の時にまでやっていた。


中学校2年生になり、やっとのことで親に勝てたのだ。


まずは、即効で殴りに掛かる。


それを避けられるのは、最初から分かっていた。


だから、次の攻撃を受け流す準備をしていたのだ。


親父は、その罠に引っかかり、俺の後頭部を肘で殴ろうとした。


俺は、作戦通り受け流し、下に倒れる。


そのまま、親父の足に自分の足を絡め倒した。


親父は勢いよく転び、無防備状態に。


その上に寝たままのかかと落とし。


だが、その攻撃は避けられた。


親父は間一髪のところで横に転がったのだ。


そして、二人はゆっくりと合間を取りながら立った。


ゆっくりと、親父を見て次にどんな攻撃が来るのかを、予測する。


一発は、仕方ない。


そう思い込んだときだった。


親父が俺に突っ込んできたのだ。


そして、俺の腹に一発蹴りを入れる。


その攻撃が、結構効いた。


だが、親父も片足で攻撃したせいか、少しバランスを崩しながらも俺に右手のフックを顔面にくらわそうとした。


親父のいつもの速さのフックなら普通にくらっているのだが、今は親父のバランスが崩れてスピードが落ちている。


その攻撃を受け流し、その受け流した勢いで頭に回し蹴りをくらわした。


バランスが崩れているので、攻撃は効果抜群。


そのまま親父は、床にうつ伏せになり気絶した。


















俺は、一通りこの話をした。


そのときには既に幸助の顔は真っ青。


「まぁ、こんな感じだ」


俺がそういうと、その数秒後に幸助はこう言った。


「お前の親父…変」


そういった瞬間、俺は幸助を殴ってしまった。


無意識的に。


「あ…あと言うの忘れてたけど、親父は昔俺にこう言ったんだ。『俺の悪口を言うやつは、殺せ』と。まぁ流石に俺も殺人者になりたくないからさぁ。強制的に殴ることをとめる事を出来ないが、殺さない程度なら何とかなるから」


俺はそういいながら、気絶している幸助の顔を覗いた。


「まぁ、催眠術って言うやつだな」


フッと俺は鼻で笑い、食べ終えた弁当を自分の鞄へと片付けた。


隣では明日香はまだ、ご飯をマイペースで食べていた。

















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