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桐壺
限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり
今日を限りに別れる道が悲しいですが、私は生きる道を選びたいのです。
※光源氏の母・桐壺の更衣の一首。
荒き風防ぎし蔭の枯れしより小萩が上ぞしづ心無き
荒い風を防いでいた蔭の木が枯れてから小萩の身の上を思い、静かな心がありません。
※桐壺の母、光源氏の祖母が帝に送った歌。
雲の上も涙にくるる秋の月いかですむらん浅茅生の宿
雲の上も涙で曇っている秋の月はどうして澄むのだろう、浅茅生の宿では。
※桐壺帝が桐壺の実家で暮らす光源氏達を思って詠んだ一首。
いときなき初元結ひに長き世を契る心は結びこめつや
元服したばかりの息子に初めて元結をして貰い、長い世を契る心は込めて頂けましたか?
※桐壺帝が光源氏の妻、葵の上の父親である左大臣に贈った歌。
結びつる心も深き元結ひに濃き紫の色しあせずば
深い心を込めて結びました元結いの濃い紫の色が褪せなければと思います。
※上の桐壺帝の歌への返歌。




