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平兼盛
平兼盛
山桜あくまで色を見つるかな花散るべくも風吹かぬ世に
山桜の美しさを充分に堪能した。花は散るけれども、風の吹かない世だったから。
※「清慎公、月輪寺の花見侍りける時、よみ侍りける」とあるので、藤原実頼の権勢を褒め称えている歌でもあります。
暮れて行く秋の形見に置く物は我が元結いの霜にぞ有りける
暮れて行く秋が形見に置いていく物は、私の元結についた霜、つまりは白髪であった。
※これこそあはれによめる歌に侍るめれと称されている歌です。白髪を霜に喩えるのはよく見ますが、老いを嘆くのは何時まで経っても変わらないのでしょうか。
我が宿の梅の立ち枝や見えつらむ思ひの他に君が来ませる
我が家の梅の立ち伸びた枝が見えたのでしょうか。思い掛けず貴方が来てくれました。
※「冷泉院御屏風の絵に、梅の花ある家にまらうど来たる所」を詠んだ歌。思い掛けず嬉しい来客が来た所に思えます。




