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喜撰法師
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり
私の庵は都から離れた東南にあるから、静かに住んでおります。しかし、世を憂いて山に入ったのだと人は言うのですね。
※小倉百人一首に選ばれた歌です。「たつみ」は方角を示しています。昔も今と変わらず、噂好きな人は居るものです。「うぢ山」は宇治山の事も意味しているでしょうね。喜撰は宇治山に住んでいたので。
ことばかすかにして、始め終り、たしかならず。言はば、秋の月を見るに、暁の雲に、遭へるがごとし。
言葉があやふやで、始めと終わりがよく分からない。言わば、秋の月を見るのに、夜明けの雲が隠してしまったかの様だ。
※つまり「芸能人とすれ違ったかもしれない。振り返ったけど、もう居なかった」的な感じだと思います。




