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在原業平
人知れぬ我が通ひ路の関守はよひよひごとにうちも寝ななむ
人知れぬ私の通い路にいる関守は夜毎にうたた寝してしまって欲しい。
※関守は関所の番人の事で、和歌では定番の「男女の仲を妨げるもの」の喩えです。密かに通っていた女性の家の主に知られ、家の前の道に番人を置かれてしまったようです。伊勢物語では二条后(藤原高子)関係のエピソードで出てきますが、古今和歌集の詞書は必ずしも彼女を意識した物では無いと思います。
その心余りて、ことば足らず。しぼめる花の、色無くて、匂ひ残れるがごとし。
その情熱は余りあるが、表現力が足りない。萎んだ花が、色を無くして、匂いが残っているかのよう。
※昔、美人だった人の写真って感じでしょうか・・・相変わらず、厳しい評価ですね。




