表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私選和歌集  作者: 如月瑠宮
小倉百人一首より
22/73

77番から81番

花は根に鳥は古巣にかへるなり春のとまりを知る人ぞなき 崇徳院(崇徳天皇)

 花は根に、鳥は古巣に帰ると言うが、春の帰り着く所を知る人は居ない。


※和漢朗詠集の「花悔帰根無益悔 鳥期入谷定延期」という詩を踏まえて詠まれたものだと思います。詩の意味は「花は散ってしまったが悔いてもどうしようも無い。鳥は谷に帰ろうとしたが、その日を延ばすだろう」といった感じでしょうか。

閏三月の詩であり、和歌も「暮れの春」を詠んでいるので、花は桜で鳥はウグイスだと思われます。春との別れを惜しむ歌ですね。




玉垂たまだれ御簾みすさわぐまで風吹けば夜殿よどののうちも涼しかりけり 源兼昌

 美しい簾が騒ぐほどに風が吹いているので、寝所の中も涼しいのです。


※永久百首の歌。題は「避暑」で、玉垂や御簾、夜殿という言葉から考えると、客として招かれた先で詠んだと言う、設定なのでしょう。




誰もみな花の都に散りはててひとり時雨るる秋の山里 左京大夫顕輔(藤原顕輔)

 誰もが皆、花の都に散らばって行ってしまい、私は一人時雨の降る秋の山里に居ます。


※通っていた女性が亡くなり、供養が終わった後も寺に残り、籠って詠んだ歌。「時雨るる」から涙に暮れていた事が伝わります。




長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝は物をこそ思へ 待賢門院堀河

 末長く変わらない心かも分からず、黒髪が乱れるように今朝は物思いに沈んでいます。


※小倉百人一首と同じ歌です。久安百首で「恋の心」を詠んだものです。おそらく「後朝きぬぎぬの歌」という設定。

主の待賢門院が出家したら、彼女も同僚と共に出家し、その主が亡くなった後に詠んだ歌から、主を慕う心が伝わる方です。




はかなさを他にもいはじ桜花咲きては散りぬあはれ世の中 後徳大寺左大臣(徳大寺実定)

 その儚さは桜の花以外に喩えようも無い。咲いては散ってしまう、哀れな世の中よ。


※世の中には、様々な意味合いが含まれているんでしょうね。そんな世の中を喩えるには桜の花しか無いという、歌になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ