リアルとMV
与えられる自死による日常の終焉を望んでいる。
ある有名なボカロ曲を聴いて浮かんだ印象だ。
「なんだ、世間は俺と同じことを考えてるじゃないか。」
私はいつものようにダメだった世間からの評価を受け止めきれず、かといってこれ以上なにかを学ぼうとは思わなかった。今の自分で勝負するのだといったきり、負け続けている。
街には外骨人が溢れていた。
「なあに。中身は変わりませんよ。」
そんなことは保証するまでに死んでしまうくせに、その不動産屋はぬけぬけと言う。やっぱりここでもお払い箱だ。
首をかしげてその女の形をした外骨人は言う。
「私を見て。」
その女らしき外骨人は、女優だと言った。確かに眼前の一人を落とせずしてなぜ万人を魅了できるのかと、云うことはある。それなら蛮人を魅了する女優なら一人っ子を魅了できるのか。しかしながら私には姉がいるのであり、正月には帰ると言う。私の住む実家には両親は既に亡く、どこに帰って来るのか。姪っ子が私の子どもらと遊びたいからとも言う。私の子どもらはそんなことはどうでもいい日々の遊びの一つとして流すだろうが、姪っ子は一人っ子なので、この目の前の外骨人の女優もどきにはお似合いかもしれない。
滅び滅ぼせあの世もこの世、これから始まる楽しい輪廻。舌なんて噛んでたら間に合わないよ。これからでんでんどんなでこんなだ。腫物触らず化け物騒がず、腰抜けやれ抜け侍血塗れ。買って行ってよ勝手な手首、三本柱の血と死と視線。愛やら夢やら真面目な石ころ。さっさと隠居で責任転嫁。ドロドロ叶ってゲロゲロ吐いて、嘘なら嘘なら嘘なら本当。下さい下さいなにが欲しいの。誰でも誰かに黙って抱っこ。
さて、リアルって誰のですか。
こんなものを、まともに受け取らないで下さいね。詩は意味がないことに意味があるのですから。但し、誠に勝手ながら批評はお待ちしています。我儘お許しください。