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夏の気持ち
始めまして、ゆーきゃんですε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
素人ですが、よろしくお願いいたします(*^^*)
みんなが先を行くなか、私は何もない空間に立っている。
心のなかに寂しい気持ちもなく、カラッポな人形みたいな気分だった。
私は誰からも愛されず、また誰も愛さない体質になってしまった。
家族もいない。
友達もいない。
もともと都会に住んでいた私は、空気の綺麗な町に引っ越してきた。
とても都会とは言えないけど田舎とも言えない曖昧な地域。
私は目を閉じて、深呼吸をした。
日差しが強くて、不意に目を細めてしまう。
その時、被っていた麦わら帽子が風に飛ばされてしまった。
私は取りに行こうともせず、ただ突っ立っているだけだった。
また目を閉じた。
誰かの足音が聞こえた。
(こっちに向かって走ってくる…?)
目を開けようとしたときだった。
「あの!これ、あなたのですよね?」
息を切らして、さっき飛ばされたはずの麦わら帽子を持って、私と同じ位の男の子が言った。
私はまだ知らなかった。
ここから、私の物語が、少しずつ進んでいることに。