プロローグ
深夜、俺は、町の中を走り回る。
そして、後ろから追いかけてくる全身タイツの中年オヤジが叫ぶ。
「待て、怪盗ナイトマジシャン!!今日こそこのタイツマンが捕まえてやる!!」
相変わらずの変態な服装と名前である。それはさておき今、あのタイツマン(笑)から呼ばれたように俺は、今世間で騒がれている怪盗ナイトマジシャンである。
何故俺が怪盗をやっているのか?等の疑問はおいとくとしてどうやらタイツマン(笑)が我慢できなくなって『超能力』を使ってきた。
「食らいやがれ、ボムアタック!!」
そして、タイツマン(笑)が手のひらから漫画で見るような爆弾を作り出し俺に投げてきた。しかし腕力が無いのかタイツマン(笑)の目の前に落ち、爆発。哀れ、タイツマン(笑)は死んでしm
「おのれ、怪盗ナイトマジシャン。覚えていろぉぉぉぉ!!」
生きてたよ。頭がアフロになって生きてたよ。
「でっ、では 、さっ、さよなっ、らタイツマン」
ヤバい、腹筋が痛い
そして、俺は、見事タイツマン(笑)から逃げ延びたのだった。
ちなみに後から分かったのだが、その後タイツマン(笑)は妻から離婚するかヒーローを辞めるかと追い詰められ、あっさりヒーローを辞めたのであった。
20xx年、人々のなかから『超能力(スキル』と言われる特殊能力が使える人達が現れ始めた。そしてある者は会社や事務所に雇われ、犯罪者等を捕まえる、通称ヒーローと呼ばれる仕事につき、また、ある者は自分の欲望を満たす為、犯罪を犯す。通称悪役と呼ばれる者になる。これはあえて悪役になったものの物語である。