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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鬼ごっこ

作者: 猫ロジ

僕は今、鬼ごっこをしている。


誰もが幼少の頃にしたことがあるであろう。


友達数人と集まり、じゃんけんで負けた人が鬼となり、他の負けなかった人を追い掛ける。


これがいたって普通の鬼ごっこだ。


僕は今、逃げている。つまり僕は鬼ではない。


それは、僕を追い掛ける鬼がいるということも意味している。


その鬼は必死に追い掛けてくる。その形相は、まさに鬼如く。


かくいう僕も必死に、かなり必死に逃げている。


僕にとっても鬼にとっても、この鬼ごっこはそれほど重要だと言うことだ。


因みに、その鬼の容姿だが、腰に至る程の長い髪・その腰回りにある布切れ・4mは超えるだろう背丈・手に持つ金棒・額に生える一本の角―、つまり鬼だ。


まさしく鬼なのだ。



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