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短編

幼い頃は

作者: 久田 六花

勢いで書いたので色々とボロボロです

幼い頃はあなたは憧れで

何でも出来る人だと、思っていました

抱きしめられるだけで嬉しくて、とても幸せでした

素直に拙い私の言葉を聞いてくれました

少し大きくなってからも、あなたのようになりたいと思ってました



ですが、今はどうでしょう

あなたは勉強勉強と言うばかりで、昔のように私の話を真剣に耳を傾けてくれなくなりました

私の将来の希望を見て、あなたは躊躇無く踏みにじりました

あなたと争いたくなくて、傷付くのが怖くて

言い返せなくなりました

夢を言えば不可能だと言われ、もっと努力しろと言います

好きな物も批判され、私は一体どうしろというのでしょうか


昔のように話し合う時間が欲しくても

私とあなたには溝が出来つつあり、すれ違いばかり

例え時間があったとしても、臆病な私はあなたに何も言えないでしょう


あなたが良いといった方向に進んでみれば、私の選んだ道の方を賞賛しました

どれほど傷付いたのか、どれほど悔しかったのか

やっと反発する心を抑え込み、なんとか納得出来るようになったのに

なぜ今頃になって言うのでしょうか

時が戻らないのは解っているはずなのに


今あなたは私を見てくれません、ただあなたの言う言葉が私の中に溜まっていくのです

尊敬すべきはずのあなたを私は尊敬出来なくなりました

あなたの背は昔は大きかったのに、今ではわたしと変わりません

大きくなってしまったから、見えなかった所が見えるようになったのでしょうか

経験を積んだから、あなたを尊敬できなくなったのでしょうか

色々と世界が変わっていったから、私はこんなにも傷付いているのでしょうか

だったら、私は

幼いままでずっと居たかったです

出来損ないでごめんなさい、あなたの望むように成れない私を許してと言っても許してくれないでしょう


母よ、私はあなたに憧れていました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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