星のオトシモノ
「ねえ、この後どうするー? やっぱあそこのパン屋寄って、近くのカフェで一杯いっとく?」
「どちらかと言えば僕はハンバーガーの気分で」
「いいねえ、がっつり行こうよ」
「おや、随分と懐かしい張り紙が」
「うげ! 剥がしとけ、剥がしとけ! これじゃあ、もはや指名手配じゃん、アタシ!」
「まあ、二度も規則を破った大犯罪人ですけどね」
「だーかーら、冤罪だっての!」
二人が歩いていると、一人の少女がこちらへとまっすぐに走って来た。ドン、と背の高い男性にぶつかる少女。
「あ、ごめんなさい……」
「いえ、僕の方こそ」
彼は少女に笑いかけると、そのまますれ違い歩き出した。コロン、と男のズボンのポケットから何かが零れ落ちる。少女は思わずその場に立ち止まると、彼のポケットから落ちたその石を拾い上げていた。
「ねえ、お母さん見て!」
そこには、淡く光る魔法の石。
「キラキラしてる! 星みたいや!」
後から駆けつけた母親に、その光は見えない。それでも彼女は笑った。
「本当。お星さまが空から降って来たのかもしれへんね」
なんでもないその石を、その子は大切そうに握り笑っていた。
ふとそれを振り返り、優しく微笑む二人の魔法使い。
「愛の火種が降る夜 僕らは空を見上げる」
ご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。
この作品だけはどうしても皆に読んでもらいたい!
その思いだけで改稿を繰り返しておりました。
いつかこの作品が、多くの国へと飛び立ってくれる日が来ることを祈って―――。
今後とも、どうぞ御贔屓に……!




