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4話 僕達は終わりを描くことができない

それからすぐのこと。

僕は帰り道にさっきの会話を思い出していた。


僕は思った。

僕たちは快楽に囚われるだけのワンちゃんだと。


僕たちは一瞬に生きている。

性的な快楽も、暴力的な快楽も、承認的な快楽も

僕たちは一瞬で感じ取れなければならない。

そうでなければスクロールはしない。


横井さん言った。

僕たちは自分達が大好きなんだと。


たしかに「僕たち」は傷つくことを望まない。

だからわざわざ「転生」させ、「ハーレム」をうみ、「チート」を作り出す。仮に傷ついたとしても、それは「ざまあ」のための布石でしかない。


この談義が正しいとは言わないし、

僕の妄想が本当の妄想である可能性も否定しない。


ただ、こうしたことが本当の事実としてある場合。

僕たちはどのような人間になるのだろうか。


快楽と自己愛のその先に、

僕たちは何を書き出すのだろうか。


「……うーん、寒いな」


変に終わりを作ろうとした僕はその文字列の小っ恥ずかしさに気づき、


今日も今日とて、画面をスクロールした(せかいをかそくさせた)

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