ドリフター
森の中を歩くこと半日。
近くに町などを見つけれず、途方に暮れていると近くの茂みから音が聞こえた。
「なんだ?人が近くにいるのか?」
茂みに恐る恐る近づいて行くと、茂みから犬みたいな動物が飛び出して来た!
「なんだよ、コイツ。」
飛び出して来た犬らしきものは大型犬位の大きさがあり、俺を見ながら息を荒くしている。
まさかコイツ俺を獲物だと思っているのか? あんな大きな犬に襲われた流石にマズイ!
ヤツがじりじりと近付き始めた!何とかしないとこのままでは食われる。
ヤツが俺に飛び掛かろうとした瞬間。光弾がヤツに当たり、ヤツの体が飛び散った。
「おい、大丈夫か?モンスターが出る森にそんな服装で行くとは自殺願望でもあるのか?」
茂みの奥からコートを羽織った大柄な男が現れた。
「だっ大丈夫です。助けてくれてありがとうございます。あと自殺願望はありません。」
「お前何でこんな所にいるんだ?この辺人間でもないんだろう。」
コートの男は俺の事を怪しんでいる。
「俺の名前は佐藤 勝。気がついたらこの森の中にいたんだ!」
「なるほど、俺はドリフター冒険者だ。」
冒険者?この男はふざけているのか?
まてよ、さっきの光弾といい冒険者と来たまさか異世界か!
「おーい?大丈夫か?そんなに考え込んで。取り敢えず町まで送ってやろう。」
「はっ、はいお願いします。」
俺とコートの羽織った男ドリフターと一緒に町に向かって歩き始めた。
そういえば何で、言葉が通じるんだ?
「所でサトウ、お前から魔力の流れが感じれないのだが意図的に隠してるのか?」
えっ、魔力の流れ?なんだそれ。
「魔力の流れて何ですか?」
「魔力の流れを知らんだと、お前本当に何処から来たんだよ。魔力の流れって言うのはな、人間がモンスターどもと戦うすべの一つだ。体に魔力を流して体を頑丈にしたり、力を高めたりとこの世界で必須の能力だ。」
「魔力の流れが見えんヤツは暗殺者みたいに技と隠しているか、魔力の流れを教えてもらってない子供のどちらかだ。」
つまり俺はこの世界では子供と同じくらいと言う事か。
「魔力の流れを教えて貰う事は出来ますか。」
「あぁいいぞ、暇だしな。町についたら教えてやる。」
あっ!そうだ命の危機のせいで忘れてたけど翔太はどこだ!
「すみません!俺以外に人はいませんでしたか!」
「おぉ、突然どうした?」
「弟も一緒にいたのですが居なくなってしまって!探してたらモンスターに襲われてしまって」
「なるほど。近くにはサトウ以外は誰も居なかった。人探しとなったら王都に行くしかないな。」
王都!希望が見えたぞ!
「しかし王都に行くにしてもサトウお前に魔力の流れを教えなくちゃならねぇ。今までは王都に行くことは無謀すぎる。」
「なら一緒についてきて下さい!。貴方は強いから一緒に行くなら無謀ではないでしょ!」
「流石にそれは無理だ。確かに俺は暇だと言ったが流石に王都に行けるほど暇じゃねぇ。」
くっ、魔力の流れを出来る様にならないといけないのか
「まぁ、魔力の流れは大体2~3日で出来る様になるから、それから王都に行くのが最短だ」
「なに多少手助けはしてやる。町に行けば俺の知り合いをお前のパーティーに入れてやる。」
うん?パーティー?祭り?違うな !?まさか冒険者にする気か!?
「あの~話の流れだと俺が冒険者になるのが前提だと言ってる様に聞こえるのですが?」
「サトウお前、身分証持ってるのか?」
身分証?
「ないです。」
「だろうな。それが無いと王都に入るのに厳しいぞ。」
「そうなんですか?」
「あぁ、王都は最近起きている事件のせいで入国規制が厳しいからな。」
なるほど。そういう理由だと仕方ないな。
「おっ、そろそろ町につくぞ」
こんな感じにだと読みやすいかな?
意見等募集してます。