第1回:機械オンチ皇女と天才少年の冒険
知らない少年に起こされ、皇女は蒸気機械に囲まれた不思議な街の中で目を覚ました。
記憶が少しぼんやりとしていたが、ひとまず王宮へと戻るべく行動を開始する。
王都に帰るため、周囲を探索する二人は、密林の王と名乗るゴリラと遭遇する。
文明を滅ぼすと言うゴリラだったが、皇女が、いずれ自分が動物たちにも優しい社会にすると約束し、なんとか説得。
さすがは世渡り上手な少年、とっさにいい案を思いついたものだ。
街を歩いていると、二人は突然自動人形たちに取り囲まれた!
撃退を試みたが叶わず、命からがら逃げきった。
追いかけてくる中で壊れかけた自動人形を調べようとする皇女だったが、とんでもない機械オンチの皇女は、自動人形をバラバラに壊してしまった!
二人は海上汽車に乗って街を抜け出す!
途中の駅で少しお買い物。
少年は自分が実は天才なのだと言う話を得意げに披露するのだった。
海上汽車の旅を楽しんでいると、突然汽車を追いかけて巨大な多脚機械が現れた!
とっさに応戦する少年を助けようと、多脚機械に向かっていく皇女。
しかし、皇女がその足に触ると、多脚機械が簡単にぶっ壊れてしまった。
もはや機械オンチなどと言う次元ではなく、機械を破壊する能力と言ってもいいレベルだった。
多脚機械の被害を目の当たりにした皇女は自然の友として、自然のために戦うことを決断する!
汽車の旅の最中、皇女はいつの間にか、ポケットに謎の手紙が入っていることに気づく。
それは自分に長く仕えてくれていた召使いからのものだった。
そこには、皇女を狙っているのは国王自身だと言う衝撃の事実が記されていた!
旅の途中で襲ってきた機械たちも、国王の仕業だったのだ!
皇女の身が国王に狙われていることを悟った召使いが、彼女の身を守るために無理やり遠くの街に飛ばしたのだった。
皇女は、国王へと叛旗を翻す覚悟を決め、自分を守ってくれと少年を、騎士に任命したのだった。
そうこうしていると海上汽車が難破してしまった!
途方に暮れていると、潜水艇が現れ、船長に助けられた!
船長に王都の近くまで送ってもらう間に、皇女は実は、自分が王族の血を引いていない孤児なのだと言うことを少年に告げるのだった。
何者かに追われている気配を察した二人は、とっさに近くにあったテントに逃げ込む。
しかし、そこはまさかのアイドルコンテストの真っ只中!
しかも、少年が勝手に参加させられてしまう!
しかもしかも優勝してしまった!
騎士の称号を持っていると言う話をしたのが注目を集めたのかも?
実は少年は小さな会社の社長でもあった!
持ち歩いていた自社製のオルゴールを皇女に聞かせる少年。
そのオルゴールの音色に、皇女の中の故郷の記憶が蘇る…
皇女がまだ幼かった頃、故郷は盗賊に襲われ、そこに一人生き残った彼女は王国に孤児として引き取られて皇女となったのだった。
しかし今にして思えば、それは自分の機械を破壊する能力に目をつけた国王の策略だったのかもしれないと思い至り、これは直接確かめなければと、決意を新たにする皇女であった。
会社と連絡が取れた少年は、機械オンチの皇女でも扱える、シンプルな狙撃銃を作らせ、護身用に持たせることにした。
首都へと向かう道中、少年と皇女は無限のエネルギーを秘めた秘石を発見する!
危険だとはわかりながら、好奇心を抑えられずに秘石に手を出した少年だったが、その不思議な力によってなんと吸血鬼にされてしまった!
落ち込む少年を励ますため、皇女は近くのお店を貸し切って朝まで二人で飲み明かすことに。
結局二人ともべろんべろんに酔ってしまった。
次の朝、皇女は自分に賞金がかけられていることに気づく。
機械たちを送り込んでもダメだった国王が痺れを切らしたのだろう。
皇女は、自分を追ってきた群衆に全てを話し、説得する。
その晩、王宮の前に集まった群衆とともに、少年と皇女は、革命に向けた戦いに打って出た!
一夜の戦いを制し、革命は成功に終わった。
国王は捕らえられ、皇女が新たに国を統治することになった。
皇女はゴリラとの約束通り、自然を保護し、動物たちにも優しい政策を行った。
少年はその後も、皇女に騎士として仕えつつ、吸血鬼から人間に戻る研究を続けた。
機械オンチでも壊れない丈夫な道具を作った少年の会社は、皇女に気に入られ、以降は王族の御用達になるとともに、少年の吸血鬼化を解く研究の拠点となった。
ついに使われることはなかった狙撃銃は、皇女の部屋に飾られた。
- 完 -
(参加者:極おむかまあつゆ、Keiケイ、MARCO、BIGBOSS、影チャンネル存在感があまり無い、Qta、バーさん)
TRPG自体初めてだったのでどうなるか正直不安でしたが、とても面白かったです(*´ω`*)
時々やりたいと思います!
また是非ご一緒ください!