きみのためのうた
部屋に飾られた鮮やかな横断幕。それに比べ、狭い部屋の中は異様な空気が流れていた。肌が痛くなるほどピリピリした空気に、けれど陽菜はどこか穏やかな心地すら感じる。みんな真剣だった。自分の歌を聞いてほしい。それがわかるから陽菜はただ、一生懸命歌った。受かる、とは正直思っていない。
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