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はじめての冒険と戦い

だんだんと意識が戻ってくる。次第に視界がひらけていき、意識が覚醒する。どうやら地面で寝ているみたいだ。

まず、今いる場所を確認しよう。起き上がった瞬間

周りの様子を見た。




見た感じここら辺は、元の世界にあった広葉樹のような木が沢山生い茂っている森のようだ。空には、月が青く光り自分を照らしている。ここが異世界であることは間違いないみたいだ。次に自分の服装を確認していく。服装は、牛のような獣の革をなめして作ったような革の服。ここではこれが普段着何だろか? 俺は、この世界についてまだ全然知らない。目的達成のためにも、情報収集しなければならない。







最後に、俺が寝ているそばにあったリュックの中身と、自分のステータスを確認する。リュックには、2日もつかどうかぐらいの非常食と水、簡易テント、ランプ、この近くのマップ

あと特典にもらった科学の実験のためのキットぐらいしかなかった。自分のステータスに関しては、死と生の狭間にいた案内人によると、両手を合掌するようにあわせて開けると、簡易的なステータス画面が現れるらしい。

俺は、少し疑いつつも言われたとうりに、やってみた。





すると、薄いガラス板のような画面が現れ、次のような内容が書かれていた。


マイティ レイエス 10歳 レベル1

剣 槍 弓及びすべての武術レベル 1

土 光 闇 水 火属性の魔術適正 2

基礎能力値

筋力 D+

敏捷 C-

精神 B-

体力 C


武術レベルは敵を倒した武器に対応した武器レベルが上がり、レベルがあがるごとにポイントがもらえて、スキルを覚える事ができるらしい。

基礎能力値は平均値がDぐらいらしいので、平均値よりは高いステータスらしい。俺はてっきり転生と聞いたので、チートみたいな能力だと思っていたがそううまくはいかないらしい。

魔法適正に関しては、全く情報がないためまたあとで調べるとしよう。あとなにかすることは………と考えているうちに次第に眠気が襲ってきた。とりあえず簡易テントを建てた。

俺は、自分のおかれている状況について、楽しみながら明日からの生活について不安を抱きつつ、床についた。






ここはどこだろう。上も、下もないような空間。どこまでもひろがっているような。自分の目の前には見たことがないはずなのにどこか懐かしい人影が見える。声が直接脳内に響く。

「せ………し…………………ち………………な…………」

まばらだったその言葉は、徐々にはっきりしてくる。

「選択肢を間違えてはならない」





気がつくと目が覚めていた。あれは何なんだったんだろうか?

しばらくテントの中で唸っていたが、腹の虫が鳴り出したので

とりあえず飯にすることにした。テントの外に出ると、朝日が

そこら一帯を照らしている。俺はリュックにある非常食をほうばりつつ、今からの予定を考えることにした。








リュックにあったマップを見て、現在地を確認する。このマップはどうやら自分の周囲50キロまでの土地情報を確認できるみたいだ。すると、北西約30キロ離れたところに大きな都市があるのがわかった。




大人の歩く速度は約5キロメートル毎秒。歩き続ければ、大人であれば1日でつくだろうが、今の体は10歳の子供の体だ。歩幅は通常より小さいし、体力は大人に大きく劣っている。時間も余っているし、急ぐ必要はない。ゆっくりいくとしよう。毎日10キロ歩くとすると、約3日といったところか。それまで食料をどうするか………………。そんな事を考えていると、俺の周りをウサギらしきものが通った。そうだ。あれを取って食べよう。






まず、ウサギらしきものをとるための武器を作ろう。しかし、この森の中だと硬い大木しかない。素手じゃ加工は無理だろう。仕方ない。あれを使うしかないか。

俺はここではじめて、手に入れた異能力を使う。俺が手に入れた能力、それは、原材料と作業道具を生み出す能力だ。能力としては即戦力なるものではないが、将来きっと役にたつ。まあそのときになったらまた説明しよう。俺はとりあえずこの能力を使って、木材で全長1メートルね細い槍のようなもの作った。ウサギを狩るならばこれくらいでいいだろう。





それから、俺はその槍の柄で今日の分のウサギを狩りはじめた。そんなときだった。血の匂いを嗅ぎ付けたのか、前方から誰か来ている。最初は獣かと思ったが、もっと違ったもののようだ。体長は人間の7歳ぐらいの身長で、体は緑色、右手には、どこかで見たことあるような棍棒をもっており、こちらを睨み付けている。

俺ははじめてこの世界でモンスターに出会った。





そのモンスターの頭上をよく見ると、テロップが浮きあがって、

モンスターの名前とレベルが書かれていた。

ゴブリンもどき

レベル2


名前はありきたりだが今はそんな事よりどうやって目の前の敵をどう倒すかだ。レベル差はほとんどない。つまり、ここで必要となるのは戦術だ。どうするか……………。そんな事を考えているうちにゴブリンもどきは、俺に向かって正面から突っ込んできた。








しかし、やはり思ったとうり。このゴブリンもどき、戦術を考えるほどの知能をもってない。それなら…………。

俺はゴブリンもどきにギリギリまで引き付けて、相手が武器を振り上げた瞬間、後ろにまわりこみ、 手に持っている木の槍で、

ゴブリンもどきの後頭部に槍を思いきり刺す。しかし、数秒後この行動したことを後悔する。てっきり倒したら、ゲームのようにお金と材料を落とすのかと思っていたが、刺した瞬間、頭蓋骨が砕ける感覚が手に伝わってくる。その瞬間、ゴブリンもどきは、

僅かに悲鳴をあげながら、前に倒れこんだ。







ゴブリンもどきはしばらくピクピクと痙攣して、息絶えた。

俺は、刺した時についた返り血を見ながらその場に倒れこむ。

吐き気がもようしてくる。頭がおかしくなりそうだ。

はじめてモンスターという生き物を殺した。また、ゴブリンもどきの後ろ姿は人間の子どものようで、あたかも人の殺したかのような感覚に襲われる。これから沢山倒すんだ………。慣れなければ………。俺はしばらく地面に倒れながら、この世界の空を見ていた。空は生き物を殺したあととは思えないほど、快晴だった。

























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